JICA海外協力隊の世界日記

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ハリラヤ ~田舎に帰る~

6月6日から始まった断食が7月5日に終わり、断食明けのお祝いハリラヤが7月6日にありました。

ハリラヤは日本でいうお正月のようなもので、みんな田舎へと帰ります。今回、友達が誘ってくれたので一緒にイポーの田舎に帰ってハリラヤを祝ってきました。

なんと、友達の親戚は60人を超える多さ。お父さんが10人兄弟のようでみんな結婚をして子どもがいるのですごい人数です。そんな大家族に私もお邪魔させて頂きました。

まずハリラヤに欠かせないのは、新しい服です。家族でお揃いの色にするのがならわしのようです。

こちらは私の友達の家族。本当に仲がいいです。

朝からこのように1家族ずつ、写真撮影が行われました。順番に「赤色の家族」「青色の家族」「紫色の家族」と、服の色で呼ばれているのがおもしろかったです。どの家族も仲良しで、真面目に撮った後はフリーポーズの撮影までして大盛り上がりでした。

その後も祖母と子どもの写真、祖母と孫の写真(人数が多すぎて男女別で撮る)をきっちり撮っていました。

その後に行われたのがひとりひとりへの挨拶です。まずは祖母への挨拶。

挨拶は長男から順に行い、実の息子、娘の後に長男家族が続いて行うといった流れです。自分の挨拶が終わったら順番に座り、後から挨拶に来る人を待つといったかんじです。

この時に子どもや学生、まだ職に就いていない人はお年玉をもらうことができます。親戚が多い分、お年玉も束のように用意していました。
私も挨拶まわりに入れて頂き、お年玉を少し頂きました。嬉しかったです。

子ども達も挨拶が終わると早速と袋を開けていくらもらったか計算していました。その光景は自分の小さかった頃と重なり、微笑ましかったです。

みんなは親戚なので男女関係なく挨拶をしますが、私は来客者なので女性にだけ挨拶をしました。(イスラム教では婚姻関係のない男女の接触は良しとされていないため)

挨拶の後はお墓参りです。祖父が亡くなられているので、祖父のお墓参りでした。マレー系マレー人(イスラム教徒)は土葬なので、お墓はその人の身長によって大きさが異なっているように感じました。お墓に水をかけてお祈りをしていました。

次は親族の家への訪問です。30人近くで訪問するので足の踏み場がないほど人で溢れかえります。各家ではお祝いのご飯やお菓子がたくさん用意されていて、ご馳走をたくさん食べました。私はお腹いっぱいで食べれなくなりましたが、みんなはずっと食べていました。

訪問が終わると家に帰って休憩。といっても夜なので水浴びをして寝る準備かと思ったら・・・
花火や爆竹で盛り上がります。子ども達も爆竹に火をつけて投げるのですごいと思いました。私は怖くてできませんでした。音がものすごく大きくてびっくりします。

そして22時、再び食べます。いい食べっぷりでした。

こうして田舎でのハリラヤが終わりました。

多くの人と過ごし、とても楽しくて良い経験になりました。産み育ててくれた親を大切にし、家族を大切にすることは大切だと感じました。こうしてマレーシアに来て活動できることを、多くの人に改めて感謝したいです。

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