JICA海外協力隊の世界日記

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お盆

日本にお盆があるように、こちらにもお盆があります。

おもに中華系マレーシア人が「Festival Hantu-霊の祭り」と言って、亡くなった方の霊をよぶ行事です。

こちらは旧暦の7月の1カ月間がお盆の期間のようです。

先日、お墓まいりにも連れて頂いたのですが、たくさんの食べ物をお供えしていました。

住宅地の生活道路上に大きなテントが建てられ、毎晩そこでカラオケが行われています。

開催期間中は道路が通れなくなり、カラオケは大音量で鳴り響きます。

日本だと苦情がきそうですが、ここでは伝統行事なのでみんな楽しんでいるようです。

カラオケは20時頃から24時まで絶え間なく歌っています。

私の家はこのテントから4件隣の家なので、音の大きさにびっくりしました。

あまりの大音量に家が振動します。

この日は21時半頃に、いつも遊んでいるインド系のおばあちゃんとナビナちゃんが誘ってくれたので、一緒に会場に行きました。

会場はすでに多くの人でにぎわっていました。

歌っているのは歌手のようで、照明や背景、スモークもあり、本格的でした。

私が気になったのは、歌手が歌いながら腕時計を度々確認することです。時間が決まっているのだろうか・・・

バックダンサーがいる時は、演技中にバックダンサーと話をしたりもします。

その後ろには、おじさんが椅子に座って携帯を触っていたり・・・

何とも自由なステージです。

曲はどうやらリクエストできるようで、おじさんが紙に曲名を書いて渡していました。

家で聞いていると、聞き覚えのあるメロディーが流れてきたことがあり、それは「負けないで」の曲でした。

言葉は中国語で歌っているのでわからなかったですが、日本の曲が歌われることもあるようです。

この日は大雨が降ったのですが、雨にも負けず歌声は響いていました。

舞台の後ろには食事が振る舞われていたり、お線香をあげる場所があったりと連日多くの人が訪れています。

そして、イスラム色が強い私の地域ではめったにお目にかかることのない豚の丸焼きが!

ムスリムが少ない住宅地だからこそできることだと思いました。

久しぶりの豚肉は食べてはいませんが、とても美味しそうでした。

このお盆のお祭りはまだ1週間は続くようです。

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