マラウィ・デイズ

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山地 純
(愛媛県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
言語聴覚士
派遣国
アフリカ
マラウイ共和国 チラズル県
一言メッセージ
マラウィ共和国南部チラズル県の学校で活動しています。就学前児童から大学生まで、たくさんの学生が歩くこの町から、私が見たもの気づいたことを発信していきます!

 

こんな寒い朝は

2017.08.07

生活

南半球にあるマラウイは、日本とは気候が逆だ。

南緯約15度。同じ緯度にあたるのは

オーストラリアのケアンズや

フィジーなどの都市がある。

日本が真夏のいま、マラウイは一年でもっとも寒い。

特に朝。長袖のシャツ、トレーナー、首巻き、

その上にフリース。それでもまだ寒い。

もちろん、暖房器具やホットシャワーのような

ありがたく便利なものはない。

そんな寒い朝には、暖かい飲み物が欲しくなる。

たとえば珈琲のような。

珈琲豆の産地といえばブラジルや

中米・インドネシアなどがあるが、

アフリカの豆も深みがあって美味しい。

私にとって毎朝飲むマラウイ産の珈琲は、

寒い朝、ベッドから出る理由のひとつになっている。

起床して一番に確認することは

電気が通っているかどうか。

通っていれば湯沸しポットが使え、

停電していれば火おこしから1日が始まる。

その確率は季節によって異なる。

今朝は七輪と木炭で火をおこす番だ。

番犬なのに誰にでもなつく隣家のオス犬は、

いつも七輪の火がおちつくタイミングで

我が家の扉の前にやって来る。

その飼い主である隣家の長女は、

いつも薄暗い早朝から家の前をホウキで掃き、

それが終われば赤いバケツを手に

井戸へ水汲みに行く。

いつもの朝の光景だ。

そういえば、ずっとずっと前に

「珈琲は自分で淹れるより、

人に淹れてもらったものの方が美味しいよ」

と人に言われたことがあった。

今は自分のためだけに珈琲を淹れているけど、

横にはいつも隣家の犬がちょこんと座っている。

たった一杯の珈琲を淹れるにしても、

セットしてボタンを押すだけの

コーヒーメーカーと比べたら、手間は数段かかる。

それでも…。手間と時間をかけて淹れた珈琲は

誰かに淹れてもらった珈琲に負けないくらい、

あたたかくて深い味わいなのだ。