JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

コーヒー農園の見学

コーヒー農園の見学に行ってきました。

コロンビアと聞いてコーヒーをまず初めに連想する人が多いかもしれません。コロンビアの2017年のコーヒー豆生産量はブラジル、ベトナムに次いで世界第3位で、日本が輸入しているコーヒー豆のおよそ15%がコロンビア産です。私には良く分かりませんが、マイルドで飲みやすいという特徴があるそうです。

コロンビアに来る前は、コーヒーの一大生産地国なのでみんなコーヒーばかり飲んでいるのかと思っていましたが、実感としてそんなことはなく、国際コーヒー機関という団体の調査では、日本人のおよそ3分の2程度の消費量ということです。とても安く美味しいコーヒーが飲めますが、暑い地域も多く、また氷を入れて飲むアイスコーヒーという概念がないので、消費量が少ないのかもしれません。

今回私が訪れたのは、コロンビアの首都ボゴタの南西30kmほどに位置するフサガスガという標高1,600mほどの街です。「コロマ(Coloma)」というブランドのコーヒーを生産している農園があり、そこでコーヒーの収穫体験や生産過程の見学をしました。日本ではごく一部の地域でしか栽培していないので、とても良い機会となりました。

コーヒーの木は植えてから2、3年ほどで収穫に適した実を多くつけるようになり、年2回収穫期(この農園では5月と10月)があるようです。コーヒーの実は熟すと赤くなり、その赤い果実の中にある2つの種がコーヒーの原料となります。その種を取り出し、規格に沿って種を選別し、乾燥した生豆の状態で梱包し日本などへ輸出されます。

この農園では生豆を焙煎する工程まで見学することができ、またコーヒーリキュールを作る設備も見学することができました。

今回はコロンビアにいる間に一度は見学したいと思っていたコーヒー農園を見学することができました。この農園は首都ボゴタから日帰りで行くことができ、昔ながらの日陰栽培、有機栽培を行なっている農園です。

コーヒーの生産、流通過程では大規模な森林伐採や社会的弱者からの搾取など多くの問題があります。今回、実際にコーヒーの収穫を経験して重労働であることが良く分かりました。適正な価格で取引が行われていることを保証するフェアトレード商品が一部普及してきていますが、世界第4位のコーヒー消費国である日本で、さらにその機運が高まれば良いと思います。

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