JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

イベント用バス「チバ」

私の出身地は千葉県ですが、コロンビアには「チバ(Chiva)」と呼ばれるバスがあります。

上記写真のような電飾で派手に飾られたバスで、主に週末にイベント用に貸し切って使われます。日本では苦情がくるだろう大音量の音楽を流しながら街の中をゆっくりと走り、バスの中でお酒を飲み踊ります。私は夜間に出歩くことが少ないのであまり目撃したことはないですが、月に数回私が住んでいるマンションの近くを通ることもあるため多くの人が利用している一般的な娯楽なのだと思います。

今回は首都ボゴタの中心部を19時に出発し、途中ダンスホールに寄って踊り(チバの中でも踊り続けていますが)、深夜の2時に戻ってくるという流れでした。

チバの中ではサルサやクンビア、バジェナートなど様々なラテンミュージックが流れ各々が踊ります。私は今だに簡単なステップしか覚えていませんが、適当に体を動かしていれば日本人としては合格だと思っています。みんな揺れるチバの中で巧みに踊りかなり盛り上がっていました。お酒は「アグアルディエンテ」と呼ばれるサトウキビから作られる蒸留酒を飲むのが一般的です。国民酒と言っていいほどよく飲まれており、人が集まる場面では必ずと言っていいほどアグアルディエンテが振る舞われます。数人がアグアルディエンテを注いで周り、小さなコップに注がれたものを一気に飲み干すのが一般的なようです。

この写真はダンスホールです。

4時間ほどチバの中で踊っているにも関わらず、途中ダンスホールに寄り2時間ほど踊りました。この流れが一般的なのかは分かりませんが、コロンビア人がダンスが大好きなことは間違いありません。そして帰りのチバの中でも踊り続け解散となりました。

ダンスを通して初めて会った人と仲良くなることもでき、とても良い文化だと感じました。コロンビア人からは、ダンスをせずにどうやってコミュニケーションをとるのかと真剣に質問を受けますが、物理的に接近し、必然的に会話が生まれるダンスは確かに良いコミュニケーションの一つなのだと思います。毎年3月20日の世界幸福デーに国連が発表する「世界幸福度ランキング」では、経済面で遥かに裕福である日本よりもコロンビアは上位に位置しており、その一つの要因にダンスがあるのかもしれません。

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