JICA海外協力隊の世界日記

笑顔あふれる、ロンボク島。

タイ王国 在外研修①

先日、タイで開催された「アジア諸国の高齢化社会で生じる地域の問題について考える」というテーマの在外研修に参加しました。
この在外研修制度は、隊員自身の技術をより現地のニーズに適したものにすること、他国・他地域にも共通する課題に取り組むための制度です。
タイのリハビリ関係の隊員が中心になって、今年1月頃から地道に準備をしてくださった、3日間の研修。
今回は8ヶ国44名の、青年海外協力隊員およびシニア海外ボランティアと、その同僚が参加しました。
隊員の職種は、理学療法士、作業療法士等のリハビリ関係の隊員やソーシャルワーカー、看護師など、各国の医療にかかわる隊員です。
インドネシアからは、2組の隊員と同僚が参加しました。

研修に参加する準備として、同僚と共に英語で決意表明を書いたり、英語でのプレゼンテーションを準備しました。
参加する半分は日本人、現地のスタッフ達のうち半数近くがタイ人ですが、研修での使用言語は英語です。
私も同僚も、決して英語が上手なわけではないので、必死になって勉強し、準備を進めていきました。
この準備の過程で嬉しかったのは、同僚のがんばる姿です。
初めは「私は英語が話せないのよ!だから英語での研修なんて行けないわ」と言っていたけれど、
いつの間にか英語を勉強し始め、私にはいつも英語で話しかけてくれるようになり、
インドネシア人は時間に大らかな人が多いのですが、私が準備を始めたい、と言った時間に遅れることはほとんどなく、
国や地域の統計データがなかなか見つからないときは、あらゆる医療スタッフや友人を頼って手を尽くしてくれたり。
彼女は以前から自主的に県外での看護関係のセミナーに行くほど意欲が高く、また患者さんに対する接し方が好印象で、看護師として一目置いていたスタッフでしたが、
彼女と準備をすればするほど、ますます研修が楽しみになっていきました。
そして、
「私達は、チームよ」
「私は将来、看護の先生になりたい。もし叶う日が来たら、さやこがロンボク島に来てくれたことと、さやことタイに行って勉強したことを、生徒みんなに教えるね」
そんな言葉をもらいました。
現地のスタッフと同じ方向を向いて進むことができる。青年海外協力隊をしていて、いちばん幸せだと感じた瞬間です。
在外研修の模様は、また次回。

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