JICA海外協力隊の世界日記

笑顔あふれる、ロンボク島。

バウニャレ祭②

先日のバウニャレ祭の続きです。

2日間にわたるバウニャレ祭、後半は県内のビーチで開催されました。

ロンボク島には、ある言い伝えがあります。

「昔、非常に美しい女王様がおり、美しさのあまりとても大勢の男性が求婚しました。

困った女王様は、男性達に平等にかかわることができるようにするために、年に一度だけミミズ(のような生き物)の姿になって、明け方の海に姿を現すことにしました。」

というわけで、このお祭りでは、大勢の参加者が前日の夕方からビーチに集まり、会場付近でゴザを敷いたり、夜店を巡りながら、

ミミズ…の姿になった女王様と再会するために朝を待ちます。

あわせて、ミスロンボクを決めるコンテスト等、特設ステージで様々な催し物を行われていました。

参加者はとにかく多くて、ロンボク島でいままで生活してきた中でいちばんの人混み。賑やかなお祭りにただただ驚きでした。

さて、このビーチでのお祭りに誘ってくれたのは、配属先の保健局のスタッフです。

県内で最大級のお祭り、ということで、保健局からは救護室を設置。

テントを設営し、保健局や近隣の保健センターから集まった医師や看護師、検査技師等が夜通し救護にあたっていました。

ブースには、頭痛を訴える人、足に傷ができて手当を受ける人、いまにも出産しそうな妊婦さん等、かわるがわる患者さんが訪れていました。

このお祭りの主役であるミミズは朝3時頃から発生していたようですが、私はスタッフと一緒に居眠りをしており、海岸で捕まえることはできませんでした。

ミミズは決して好きではないので、内心早起きできなくてよかった…と思っていたところ、

「さやこー!捕まえたよ!ほら、ほら!!」

大声で私を呼ぶ保健センターの医師。手にしたペットボトルには、うねうね動く大量の…。

お好きな方はこのお姫様を食べることもあるそうです。

夜通し医療ブースを運営し、早朝から嬉々としてミミズを捕まえる任地のスタッフ達を、たくましく思うお祭りでした。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ