2017/03/15 Wed
島 文化
バウニャレ祭②
先日のバウニャレ祭の続きです。
2日間にわたるバウニャレ祭、後半は県内のビーチで開催されました。
ロンボク島には、ある言い伝えがあります。
「昔、非常に美しい女王様がおり、美しさのあまりとても大勢の男性が求婚しました。
困った女王様は、男性達に平等にかかわることができるようにするために、年に一度だけミミズ(のような生き物)の姿になって、明け方の海に姿を現すことにしました。」
というわけで、このお祭りでは、大勢の参加者が前日の夕方からビーチに集まり、会場付近でゴザを敷いたり、夜店を巡りながら、
ミミズ…の姿になった女王様と再会するために朝を待ちます。
あわせて、ミスロンボクを決めるコンテスト等、特設ステージで様々な催し物を行われていました。
参加者はとにかく多くて、ロンボク島でいままで生活してきた中でいちばんの人混み。賑やかなお祭りにただただ驚きでした。
さて、このビーチでのお祭りに誘ってくれたのは、配属先の保健局のスタッフです。
県内で最大級のお祭り、ということで、保健局からは救護室を設置。
テントを設営し、保健局や近隣の保健センターから集まった医師や看護師、検査技師等が夜通し救護にあたっていました。
ブースには、頭痛を訴える人、足に傷ができて手当を受ける人、いまにも出産しそうな妊婦さん等、かわるがわる患者さんが訪れていました。
このお祭りの主役であるミミズは朝3時頃から発生していたようですが、私はスタッフと一緒に居眠りをしており、海岸で捕まえることはできませんでした。
ミミズは決して好きではないので、内心早起きできなくてよかった…と思っていたところ、
「さやこー!捕まえたよ!ほら、ほら!!」
大声で私を呼ぶ保健センターの医師。手にしたペットボトルには、うねうね動く大量の…。
お好きな方はこのお姫様を食べることもあるそうです。
夜通し医療ブースを運営し、早朝から嬉々としてミミズを捕まえる任地のスタッフ達を、たくましく思うお祭りでした。
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