JICA海外協力隊の世界日記

ランバレネ日記

水辺の村々①

久しぶりの更新となりました。
時系列で所属先の業務紹介などを書こうと思っていたのですが、最近あった印象に残った出来事を書きます。
今月の上旬、当地に視察のために訪れた日本大使館の方と、ランバレネ市から船でしかアクセスができないオゴウェ川流域の村々へ行ってきました。

ランバレネ市を含むモワイエン・オゴウェ州は、特に当市から下流に向かって、オゴウェ川が形成した三角州の上に成っています。三角州、日本だと大阪や広島が代表的かもしれませんが、ランバレネから河口まではおそらくまだ200㎞ほどあると思われ、島国と大陸のスケールの違いを実感します。
モワイエン・オゴウェ州のランバレネ市を含む郡の名前は "L'Ogooué et des lacs" (オゴウェ川と湖(複数形))と言います。その名の通りここから幾重にも分かれている川と、ガボン最大のものをはじめ多くの湖沼が、魚をはじめとした自然の恵みをもたらし、赤道直下の広大な熱帯雨林とともに、この地域の人々の生活の基盤となっています。
しかしこの地理的環境、医療の側面から見ると、医療へのアクセスを難しくさせるものとなります。軽い病気であれば近辺の診療所で対応できる(ことになっていると聞いていました。行く前は。)ようですが、重症や急病、大がかりなことを必要とする症例の場合は当市まで来て治療をする必要があります。

日本みたいに交通網が整備されていれば、なんてことはないかもしれません。しかし、熱帯雨林の中を貫く道路はありません。そのため川を行き来する必要があります。しかしまた、そのために自由に使える船がなく、そうはいきません。この地域の状況を改善するべく取り組んでいる団体からの要請で、日本として支援ができるかどうかを知るために、今回大使館の方の視察と相成りました。
私自身の所属先は州全体を管轄することになっていますが、もともと配属直後からこの地域の困難な点は水運でしか移動できないところが多いこと、と聞かされていました。この点、私自身の活動にもかかわってくると思い、今回その視察に帯同させていただきました。
まだ前置きしか書いていませんが、次回に続きます(アップロードできる写真の枚数の都合上、3回に分けて書きたいと思います)。

写真1:流域はこのような川と熱帯雨林と空だけの景色がほとんど続きます。
写真2:今回訪問した村の一つのNgomo村遠景。先ほどの写真のような景色の中にポツンと見えてきます。
写真3:Ngomo村の様子。大分古そうな建物が並んでいますが、人がわずかに住んでいます。

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