JICA海外協力隊の世界日記

挑戦に年齢は関係ない

4つの幸せ

 ザンビアに着任する前に、日本でたまたま見たテレビ番組で、企業の社長があるご住職からいただいた言葉、「4つの幸せ」について話されていました。「人から愛されること」、「人にほめられること」、「人の役に立つこと」、「人から必要とされること」。この言葉に釘付けになり、即、手帳に書き留めました。今でも読み返しています。「愛」以外は仕事から得られるとのことで、日本での仕事を辞めてこのボランティアへ応募した自分の心の決意を再認識しました。

 その後、こちらザンビアのリビングストンで活動を始めてから、この「4つの幸せ」を心がけて活動を続けていますが、その中でも「マロタ(MALOTA)村」の方々との交流を通じて、この4つの幸せの言葉の意味を常に心に刻んでいます。「マロタ村」はリビングストンで一番大きなマーケットの「マランバマーケット」の近くにある村で、街の中心部から車で約10分のところにあります。正直なところ、村の経済状況は厳しく、リビングストンの街の中心部と比較してしまうと、人々の生活にも温度差があります。このような状況の中、あきらめモードになったり、やけになったりするのが世の常人の常かもしれませんが、この村は違います。

 実は、この「マロタ村」には「NKOYA NAWIKO(西の民族)IN MALOTA 」という国際ダンスイベントにも出場するダンスチームがあるのですが、村での生活が厳しくても、「私たちにはダンスがあるじゃないか!」と、そのダンスを通じて村を盛り上げようと活動しています。先輩のシニアボランティアから少し話を伺っていたのですが、実際にこちらでこの話を聴いて、「以前日本で見たフラダンスで町おこしをする映画のような話をこのザンビアで実行しているなんて!」と、この斬新な村おこしのアイディアに心を動かされました。

 

 毎週日曜日の15:30頃から未来のプロダンサーを目指す子供達が練習をしているのですが、事前に連絡をすれば見学することができます。リズムにのって一緒に参加して踊ったり、アフリカンドラムやマリンバのレッスンを受けたりすることもできます。 

 「マロタ村」に来ると、日本がいつのまにか忘れてしまっていることや心の奥にしまい込んだままになっている懐かしさが込みあげてきます。

 令和の時代になった日本からのお客様と「Beautiful Harmony」を一緒に奏でることを楽しみにしております!!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ