2017/02/17 Fri
文化 生活
春節を乗り切る ①市場の穀物
久しぶりの更新となります。
2月上旬は、中国で春節と呼ばれる時期に当たります。
春節とは旧暦の正月のことです。
日本では西暦で表記するので、あまりなじみがないのですが、中国・台湾・韓国・モンゴルなどアジア圏一般では旧暦は未だになじみ深いようです。
春節休みは2週間もありました。
春節の期間ではほとんどの飲食店や商店はシャッターを閉じてしまいます。
なのでこの春節を生き延びる為に、自炊することにしました。
何度か春節前に市場に出向き、食料調達をしておきました。
普段料理をしないのですが、様々な食材が並んでいる市場を眺めると何だかわくわくしてきます。
まず穀物ですが、赤米、黒米など私たちにとって珍しいものがたくさん並んでいました。
『これらの古代米は作地効率が悪く、今はほとんど作られておらず、市場に出回らない。』的なことを、どこかの漫画で読んだ気がしますが、まさか中国で見かけることになるとは思いませんでした。
気分的には物珍しいものを無計画に買い漁りたい衝動に駆られましたが、買った後使わないということが十二分にあるので、衝動を鎮めてから吟味しました。
結局、八宝粥1.5キロを購入。
八宝粥には麦片(麦)、红米(赤米)、黑米(黒米)、小米(アワ)、大米(白米)に加え、红豆(小豆)と玉米(トウモロコシ)、そらから謎の穀物が1つ入っています。
八宝粥の白米は恐らく武漢産のお米が使われています。
武漢産のお米は非常に安いです。
そして中国において、美味しいお米といえばタイ米です。
実際食べてみると、タイ米はかなり美味しいです。
特に固めの立ったごはんが好きな人にはお勧めです。
水加減をあまり気にせず炊いても、美味しいごはんが食べられます。
私が子どもの頃、記録的な冷夏で日本はタイ米を大量輸入したことがあります。
そのときタイ米の評判の悪さが噂され、食されることがないまま大量廃棄になってしまいました。
その報道を見ながら、子どもながらになぜか悔しい気持ちになった思い出があります。
しかしあの時、かくいう私の家庭でも外国米を避けていました。
今回中国に来て、今更ながら食べてみると、普通に美味しくて驚きました。
何事にも自分で直に接していないものは、偏見で見ることしかできないと痛感させられました。
中国という国も同じで、来てみないと色々と一生勘違いしたままだったと思います
八宝粥と言いながら、五穀米的な使い方をして日本的な炊き込みご飯を作りました。
何度かこの料理に挑戦したのですが、八宝粥をそのまま炊飯すると、謎の穀物が非常に硬いままに炊き上がってしまいました。
それでタイ米とブレンドし、結局八宝粥:タイ米を1:2にしておいしく食べられるようになりました。
また昆布も干し椎茸も手に入るので、出汁を取ることもできました。
中国で手に入る食材で中華を作れたらいいのですが、まだ実現できなさそうです。
学校が始まって料理をする余裕ができるか微妙ですが、せっかく中国にいるので、中華料理ができるようになりたいです。
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