JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

あれ?もしかしてここはブータン?

Kuzuzanpola! 元隊員の岩井です。

私の地元は人口5000人ほどの小さな町です。山はブータンのように近く、気温はブータンよりも寒く、近所を歩けば人ではなく猪に遭遇します。実家で留守番をしていれば近所の方がピンポンも鳴らさず入ってきて、差し入れを持ってきてくれます。そのレベルの田舎です。

帰国後は様々な手続きがあるので、最初の一週間はそれに追われていました。住民票を戻すために役場に行くと同級生がおり、帰国後健康診断のために町の病院に行けば顔見知りの看護師さんや他の患者さんから「おかえり」と言われ、パスポートを新規発行するために写真屋に行けば店主と高校が同じだったことが分かり「おまけしておくよ!」と多めにもらいました。

なんとなく、この人との近さや人情味はブータンを彷彿とさせるものでした。私も任地パロでは野菜市場に行けばほぼ毎回何かしらをおまけでもらい、行きつけのレストランではデザートをサービスしてもらい、タクシー運転手は私の家を知っているので何も言わずとも家の前で止まってくれました。
以下はパロの市場で果物を買った時の様子です。これはみかんとバナナを買ったのではなく、みかんを買ったらそれよりも多い量のバナナをサービスしてもらった時の写真です。
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よくブータンは日本の100年前と言われますが、それは風景だけではなく、人情も該当しているのではないかと思います。小さなコミュニティのため皆がお互いのことを知っており、手を取り合いながら生活をしています。お金では測れないものがそこにはあります。

ただ一方で、私の地元もブータンと同じように人口減が大きな課題となっています。私が小さい頃は1万人いた人口も、今では半分の5000人です。かくいう私も現在転職活動をしていますが、おそらく地元を出て都内に行きます。理想としては地元でゆったり過ごしたいものですが、仕事が少ないという現実的な問題があります。ブータンにいた頃は「ブータン人はこんなに海外流出して大丈夫かなぁ」などと言ってましたが、日本では自分自身が地元を離れるうちの一人という皮肉です。

地元に残るという理想と、仕事が少ないという現実。そんなことを思いながら帰国後の生活をしているという近況でした。

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