JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#233 ボリビアに息づく日本をたずねてベニ県へ【日本語教育/佐藤】

私が日本語教育隊員として活動している東部サンタクルス県は、日本にルーツをもつ「日系」と呼ばれる人たちが多く暮らしているところなのですが、実は、ボリビア最大規模の日系社会は、北部のベニ県にあります。移住時期が古いことから、世代交代によって日本語の使用機会が減り、日本語や日本文化の継承が非常に難しくなっている地域の一つです。この現状を聞いて、いつか訪ねてみたいと思っていた場所でした。

つい最近、念願が叶って、このベニ県の「リベラルタ」と「トリニダ」という二つの町を訪れることができました。「リベラルタ」は、「ribera alta(高い川岸)」という意味で、1908年、日本人はアマゾン川を渡り、断崖絶壁を越えて移住したといわれています。この地を訪れたおもな目的は「リベラルタ」で行われる「日本人移住記念祭」への参加と日本語教育現場の現状調査。教師の不在などで一時中断していた日本語教室が近々再開する予定だと聞いて安心しました。

次に訪れたベニ県の行政都市「トリニダ」では、日系人協会の会合に参加し、日本語や日本文化に興味をもつ大学生たちとの交流。さらに、大学で日本語について講演する機会をいただきました。日本語とつたないスペイン語で行った講演でしたが、大学生や付属高校の学生、講師の先生方が聞きに来てくれました。この機会が彼らの日本や日本語への興味につながって、留学や就職、研修応募のきっかけとなり、やがて両国のかけはし的な存在となってくれることを願っています。

文責 佐藤 かおり(2024年度3次隊/日本語教育/サンタクルス県サンタクルス市)

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