2026/10/15 Thu
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#245 洪水、干ばつ、森林火災。ボリビアで見えてきた防災のかたち。【コミュニティ開発/蓑田】

サンタクルス県庁で活動している蓑田です。
ボリビアの自然災害と聞いて、皆さんは何を想像するでしょうか。地震でしょうか。それとも、アンデスの雪でしょうか。
国土が日本の3倍もあるボリビアでは、地域によって地形や気候が大きく異なり、起こりやすい自然災害も変わってきます。私の活動するサンタクルス県などの低地では、洪水、森林火災、強風などがあります。また、アンデスなどの高地では、寒波、霜、雹による被害があり、山岳地域では大雨による土砂災害や洪水のリスクにもさらされています。
時には、同じ時期に東部の低地では乾燥への警戒が呼びかけられる一方、西部の高地では大雪に見舞われることもあります。
同じ国でも、地域によって備えるべき災害が異なるのです。

また、自然災害は「農業の問題」でもあります。
大雨で川が氾濫すれば、家だけではなく畑や農道も被害を受けます。干ばつになれば作物が育たず、森林火災が広がれば農村部にも影響が及びます。
「トマトが枯れた」「畑が浸水した」というだけではなく、それはその家族が数か月かけて育ててきた作物と、そこから得られるはずだった「収入」が失われることでもあります。
例えば、サンタクルス市近郊のエル・トルノ市では、2025年の12月の大雨によって河川や渓流が増水し、大きな洪水被害が発生しました。道路や橋なども被害を受け、私が2026年9月に現地を訪れた際にも、流された橋がまだ復旧していない場所がありました。
災害が起きるのは一瞬でも、その影響は長く地域に残ります。
また、ボリビアにも地域で活動するボランティア消防組織があります。特に森林火災では、多くのボランティア消防士が現場に入ります。私自身、日本では消防団員として活動していたため、ボリビアでボランティア消防士が活動している姿を見ると、どこか親近感を覚えます。装備や制度、活動条件は日本と大きく違いますが、「自分たちの地域を自分たちで守る」という思いには共通するものを感じます。
自然災害を完全に防ぐことはできません。しかし、天気を知ること、川の様子を見ること、畑の排水を整えること、地域で情報を共有すること。こうした小さな備えが、災害が起きたときの被害を減らすことにつながります。
ボリビアで活動していると、防災は「災害が起きたときだけ考えるもの」ではなく、「災害が起きる前から備えるもの」であり、農業や地域の暮らしそのものとつながっているのだと感じます。

私が活動する県庁の農業部門でも、自然災害による農業被害をどう予防し、災害が発生したときにどう対応し、その後の生産再開をどう支えていくのかは、大切なテーマです。
日本での防災に関わる経験も生かしながら、配属先の同僚や農家の皆さんと一緒に、農業と防災について考えていくきっかけをつくることができればと思っています。
文責 蓑田 真平(2025年度1次隊/コミュニティ開発/サンタクルス県サンタクルス市)
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