JICA海外協力隊の世界日記

カンボジア便り

コンポンチャムで見つけた人と人との原点!?【青少年活動/武田光樹】

お読みいただきありがとうございます。
JICA海外協力隊として、東南アジアにあるカンボジアの小学校で、音楽やICTを中心に活動させていただいている武田光樹です。
カンボジアの首都プノンペンの北東にあるコンポンチャム州という所で生活しています。

教材保管スペースから音楽室へ

学校に来て2日目、校長先生に連れてきていただいたところは、教材保管用の一室。
「タケ、ここを音楽室にして1か月後から音楽の授業を始めていきたい」それが最初のミッションでした。
危ないポールをどけ、埃を取り、子どもたちが授業を受けられる環境を整えるところからのスタート。

「これから音楽の楽しさをともに伝えていきましょう!」とLinna先生とガッツポーズをして音楽の授業づくりが始まっていきました。

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そこから少しずつ準備を進め、今では子どもたちが鍵盤ハーモニカを吹いたり、楽器をたたいたりして、音楽の授業ができるようになってきました。現地の先生も前向きに取り組んでくださり、自らピアノを練習してくださるようになりました。

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ただ、今はまだ選抜制のような形で音楽の授業を受けられる児童が決まってしまい、限られた児童にしか授業ができていないというのが課題です。鍵盤ハーモニカの数を整えたり、楽器がなくても音楽の授業ができるということを授業を通して伝えていければと思っています。

音楽に関心のある子どもたちだけでなく、新たに音楽の楽しさを実感でき、学びたいと思う芽を育てていくことを目標に、Linna先生とともに走り続けたいと思います。

「こんな協力隊で在りたい」と思った17年前の隊員との出会い

私が任地に着いた当初は、現地のご飯もあまり自分の口に合わないなと感じていました。そんな中、17年前にコンポンチャム州で活動していた元隊員の阪井園子さんが訪ねてきてくださり、一緒にコンポンチャムを回らせていただきました。

衝撃を受けたのが、現地の人たちが阪井さんのことを今でも覚えていたことでした。17年たった今でも、懐かしそうに楽しそうにお話をしていました。学校に行っても、市場に行っても、屋台に行っても。

行く先行く先で、17年前のお友達と再会する姿を見て、現地に根付くとはこういうことか!と、在り方を学ばせていただきました。

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その日が転機となり、自分の中のテーマとして、「遠慮せず 厚かましく図々しくお誘いしてみよう」と決め、お願いしてみると、皆さんがすごく喜んで迎えてくださいました。

それから、現地の方たちのご飯をいただく中で、「カンボジア料理ってこんなに美味しいんや」「スープ美味しくないと思ってたけどめっちゃ美味いやん」と新たに気づかせていただきました。

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知ったようで、自分はまだ知らなかったんだなと感じました。これから先も振り返ったときに「世界日記を書いたあの時もまだまだ知らなかったな」と思えるくらい、新たな発見をたくさんできる日々を送っていきたいです。

ご飯だけでなく、先生方とカンボジアのダンスを踊ったり、結婚式に参加させていただいたり、職員旅行に一緒に行かせていただいたりと、本当にカンボジアの方々の優しさをいただきながら、生活させていただいています。

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最後に、私が感じるカンボジアの大好きなところ

私がカンボジアで生活している中で「ああ素敵やな」と充実感を感じるのが、みんなでご飯を分け合う時です。持ち寄り、分け合いながら食べる。
自分の分も「ご飯おかわり食べる?」と聞いてくれて分けてくれる。みんなで分け合う、助け合う文化が素敵だなと感じました。こうやってとってきたものを仲間と分け合う。人間の原点を感じたような気がしました。

先生のお家にお邪魔したときには、ミエンという果物を食べさせていただきました。食べていいよと言ってもらい、皮をむいて、両手でむさぼるように食べる。その場の人たちにならって皮を土に落としながら食べている時に、脳みそがこれこれ!と反応し、自分の中に潜む野生の自分を見つけました(笑)

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現代において、他者と関わりをほとんど持つことなく生きていけてしまいます。インターネットで注文したらお家まで届けてくれる。お隣さんであっても関わりを持ちたがらない家庭も少なくないのではと思います。AIの凄まじい発展を体感する中で、ますます人と協働しなくても、一人でできることが増えていると感じます。

私自身、物心ついた時からスマホがあり、そういった中で暮らしてきたからこそ、ここカンボジアでより人間の本来的な姿を感じています。
人型ロボット相手では、17年後に懐かしく再会してお話することはできない。
SNS上だけでは、同じ食卓を囲んだときの隣の人の心からの優しさに気づくことはできない。

同じ時間を共にして心を合わせる。ご近所さんや同僚を家族のように愛して助け合い、支え合う。
まだ、カンボジアに来て4か月ですが、そういったことを感じるカンボジアが本当に大好きです。

(2025-3 カンボジア 青少年活動 武田光樹)

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