JICA海外協力隊の世界日記

ジブチ便り

塩っぱい水道水

ジブチ市内は古くから埋め立てられた地に立派な住宅が並ぶ地区、政府機関や商業施設が集まる中心街、整備が遅れている庶民的な地区、大型店舗や新しいマンションが並ぶ沿岸の新興地、地方に向かう1号線沿いにはベッドタウンの開発が進んでいます。

ジブチ市内はいまのところ蛇口から塩っぱい水が出てきます。そのため蛇口、スプーン、ナイフなど金属製の食器類は直ぐに錆びます。濡れた手で触れたもの(家の鍵など)も錆びます。

写真は交換して1か月経たないうちに錆びた蛇口

そのような水道事情ですが、ジブチを訪問中の日本の大学の先生は、ジブチの塩水は生理食塩水とほぼ同じ濃度だから鼻うがいしても痛くならないと言っていました。鼻うがいは塩分が少なくても濃くても痛いそうです。人体の浸透圧と同じ生理食塩水の濃度がよいということで、スポーツドリンクのようなものと思えば良いかもしれません。蛇口から脱水予防のための水が出てくる感じでしょうか。(笑)

この塩っぱい水の塩分を除去するための淡水化設備を備える高級ホテルや商業エリアには逆浸透膜(Reverse Osmosis(RO) membrane)フィルタを使って水商売をしているお店が何か所かあります。またEUは淡水化施設をバルバラ(Balbala)地区に近いDoralehに建設しました。動画→Usine de dessalement et de production d'eau potable à Djibouti (youtube.com)

新興住宅地の一つバルバラ(Balbala)地区など、郊外に行くと塩分濃度は低くなり塩っぱくないとのことです。

中心街の道端カフェ(夕方おじさんたちがたむろってコーヒー飲んでいる庶民的なカフェ)で頼んでみたら、何と塩っぱいコーヒーでした。

小奇麗なお高いコーヒ店では、ミネラルウオーターで作っているのですが、一般的にはみなさん水道から出てくる何となくポカり水を使っているようです。

ナショナルスタッフに聞いたところ、ミネラルウオーターに塩を混ぜて作っているコーヒーのお店で買っていると言います。(硬水を軟水にする装置でもあるのですかね。)

それはともかくとして、ちょっと塩味のあるコーヒーは美味しいと思えるのでしょうか。

ジブチに来たら試してみてください。

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