2025/12/12 Fri
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シェラ暮らし④ 赴任から1年、中間報告会と首都での活動 (コミュニティ開発/前島玲美)

Hola!(オラ!)こんにちは。
シェラでコミュニティ開発隊員として活動している前島玲美です。
【中間報告会という大きな節目】
先日、首都のJICA事務所で赴任から1年の中間報告会を行いました。
グアテマラに来てからの一年間で積み重ねてきた経験と成果をまとめ、これから一年の方向性を定める発表の場となりました。

配属先のカウンターパートや同僚、SEGEPLAN(大統領府企画庁:国の開発計画を指導する協力隊活動のパートナー機関)の方々を含め、JICA協力隊事業関係者40名ほどが参加してくださり、温かい雰囲気に包まれた時間となりました。
当日は他の隊員の発表を聞くことができ、それぞれの地域での取り組みや工夫、課題との向き合い方が大きな刺激となりました。「次の1年もより良い活動をしていきたい」と背中を押された気持ちです。
この1年は毎日が学びと変化の連続で、職場の皆さん、首都のJICA事務所の方々、そしてグアテマラ全国・世界中で活動する隊員仲間の存在が大きな支えになっています。
特に、同じ時期にこの国へ来た “グアテマラ同期” は、保健師・水質検査・観光・野球指導など異なる分野で活動しながら互いを励まし合う心強い仲間です。悩みや経験を共有し合い、私にとってかけがえのない存在となっています。
(左から2番目が高田さんの任地コバンの民族衣装、右から2番目が私の任地シェラの民族衣装です)
【コミュニティ開発としての視点】
私の配属先であるロス・アルトス地域自治体連合(Mancomunidad de Municipios Metrópoli de Los Altos)は、複数の自治体を横断しながら地域開発を支援する組織です。
この横断性は私にとっても大きな魅力で、コミュニティ開発隊員として 「人・自然・地域経済をつなぐサイクルづくり」 を目指しながら、多様な分野に関わる機会をいただいています。
分野や枠にとらわれずに関わることで、別の領域の視点からヒントを得られたり、異なる立場の人と協働する中で新しい発想や進め方が生まれたりします。こうした“ジャンルを超えたコラボ”が、活動の質を高めてくれると感じています。私自身も、必要なところを柔軟にカバーできるよう視野を広げて向き合う姿勢を大切にしています。
住民の声を聞きながら地域の価値を整理したり、自治体間の連携をつなぐ橋渡しを行ったりと、日々の活動は試行錯誤の連続ですが、その過程はとても刺激的です。少しずつ地域の皆さんとの関係も深まってきたことに感謝しながら、後半の一年も、より良い形で活動に取り組んでいきたいと思います。
【首都滞在中のさまざまな活動】
中間報告会後には、首都での滞在を活かして、文化紹介や公式行事など、日本とグアテマラをつなぐ活動に参加する機会がありました。
大統領表敬訪問
大阪万博での訪日から間もない大統領への表敬訪問に参加しました。
協力隊への温かい言葉をいただき、国レベルでの交流に触れられる貴重な時間となりました。
大学での日本文化紹介イベント
浴衣・折り紙・けん玉・習字などを通して、大学内のフォーラム参加者や地域の方々と交流しました。
多様な人が日本文化に興味を持って体験してくださり、文化をきっかけに人がつながる場となりました。
大使館と協力した文化イベント
世界26ヶ国で活動する阿波踊りのプロ集団・寶船(たからぶね) の来訪に合わせ、ソーラン節の披露や折り紙・けん玉・習字のブースを担当しました。
文化が人をつなぐ力をあらためて実感した時間でした。

在グアテマラ日本大使館との交流
活動紹介の機会をいただき、大使館スタッフの皆さんや大使と意見交換を行いました。
様々な立場で国際協力に関わる方々の視点に触れ、日々の活動を新しい角度から見つめ直す良いきっかけとなりました。
【草の根から続く未来へ】
今年は協力隊事業60周年、そして 日本とグアテマラの外交関係樹立90周年 の節目の年。
その背景には、現場で生まれる小さな交流や信頼の積み重ねがあります。
これからも、地域に寄り添いながら、草の根レベルで人と人をつなぐ活動 を続けていきたいと思います。
Feliz día!(フェリス ディア!)素敵な1日を!
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