JICA海外協力隊の世界日記

ホンジュラス便り

ホンジュラスの街をご紹介!

ホンジュラスの環境教育隊員、中谷あい野です。
この記事では私の任地であるエルパライソ県ユスカラン市をご紹介します!
ユスカランは首都から車で2時間の場所にある、とても小さな街です。ガタガタの石畳の道、現役で使われている築100年以上の建物、道ですれ違うと初対面でも「Adios!」と声をかけてくれる人々。時間がゆったりと流れる素敵な街です。

ユスカランはモンセラート山の麓にある、標高1000mの街です。少し高い所に登るだけでユスカランの街や、周辺の集落や山々を一望できます。
山を登ると豊かな植物群や美しい川と共に、鉱山採掘の跡を見ることができます。1799年から2000年まで金の採掘が行われており、今でも川の砂を注意深く見てみると小さな砂金を見つけることができます。
ホンジュラスでは各地に ”カサ・デ・ラ・クルトゥラ(文化の家)”という公民館のような場所がありますが、ユスカランは少し特殊で、無料の博物館として運営されています。築300年の建物に、ユスカラン鉱山の歴史や使われていた物の展示の他にも偉人の歴史、昔の日用品などが所狭しと飾られています。
私は昨年ここで、日本文化紹介のイベントを実施させてもらいました。

最後にユスカランのお祭りを紹介します。
一番のお祭りは5月に行われるマンゴー祭りです。比較的涼しい気候のユスカランではまだまだマンゴーシーズンが始まったばかりの頃ですが、公園にはマンゴージャムや砂糖と混ぜて作ったお菓子、マンゴーワインなどの露店が並びます。もちろん生のマンゴーも売られますが、昨年参加した時に売られていたものの多くが隣の町オロポリ市から来たものでした。
お祭り週間の週末にはカウボーイのパレードがあったり、夜には公園のステージで歌ったり踊ったり花火が上がったり、とても賑わいます。
もう一つの大きなお祭りは12月に行われるカーニバルです。お祭りの内容はマンゴー祭りと大差ありませんが、公立の小中学校が年度を終え長期休暇に入り、クリスマスに向かい街が浮足立つこの時期の外せないイベントです。
ユスカランには古く巨人が出たという言い伝えがあり、それを模した約3mもある出し物で圧巻のパレードも行われます。

どうしても治安が悪いというニュースが悪目立ちする国・ホンジュラスですが、それを感じさせない穏やかな一面を知ってもらえたら嬉しいです。

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