JICA海外協力隊の世界日記

インド便り

みんな大好き、書道!

北インドで日本語教育をしている成川しのぶです。

授業とは別に日本文化のワークショップも行っていますが、大人気なのが書道です。ここDoon大学には、なんと書道の道具が15セットあります。これを活用しない手はありません。

でも最初に使ったときは、外の箱はシロアリに食われボロボロ。学生に手伝ってもらって、きれいにするところから始めなければなりませんでした。

書き始める前に、まず道具の説明をします。学生たちは玉手箱を開けるかの如く、興味津々で道具のふたを開けます。

次に書き方の説明です。「永」の字を見本として書いて見せます。「永」には点、ハネ、ハライなど全てが含まれているからです。サッサと筆を動かしたがる学生が多いので、とにかくゆっくり、書き始めと書き終わりはストップ、角もストップしてから方向転換、と伝えます。

次に書きたい漢字を選んでもらいます。パッと決めてひたすら練習する学生もいれば、なかなか決まらずいろいろ書き散らして、ようやく一字にたどりつく学生もいます。一番人気は「愛」や「花」、変わりダネとしては「鬱」(難しい漢字に挑戦したかった!)「卵」(たまご料理が好きだから)「失業」(今の自分の状態…)なんていうのもありました。

日本から持ってきた半紙は限りがあるので、ひとり二枚まで。まずは新聞紙で練習します。毎回多めに新聞紙を用意しますが、ほぼなくなるくらいまでみんな練習に没頭します。半紙は表裏を気にしないで書いてしまう学生がいるので、「つるつる」と「ざらざら」というオノマトペを導入します。

半紙に書けたら、名前と、落款印の代わりに赤ペンで名前の最初のカタカナを書いてもらい、色紙に貼り付けて完成!それからは、しばしフォトセッション。

最後に筆と硯を洗い、ゴミを集めて終了。

字はその人を表します。几帳面に丁寧に書く人もいれば、紙からはみ出しそうに書く人もいるし、ちゃっちゃと書いて最後に名前を間違える詰めの甘い人もいます。

でも、最後にはみんなそれなりに素敵な作品が出来上がって、「楽しかった!」と笑顔で帰っていく。それが書道の醍醐味です。

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