JICA海外協力隊の世界日記

ジャマイカ便り

携帯と一緒に戻ってきた優しさ

Wah gwaan? (調子どう?)

みなさん、はじめまして。

2024年度1次隊でジャマイカに派遣されているマブチです。
ジャマイカに赴任してから約1年が経ちました。

みなさんはジャマイカにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ジャマイカはカリブ海に浮かぶ南国の島。私自身、こちらに来る前は「年中真夏」のようなイメージを抱いていました。

しかし実際に到着してみると、日本の夏ほど暑くはないと感じました。地域によって気温は異なりますが、日本の秋のように涼しい時期もあり、その時期にはセーターやトレーナーを着ている人の姿も見かけます。

今回は、最初の投稿ということで、この1年間のジャマイカ生活で最も印象に残っている出来事をご紹介したいと思います。

ジャマイカ隊員の主な移動手段は、“ルートタクシー”と呼ばれる乗り合いタクシーです。(上記写真)

赴任して数ヶ月が経った頃のことです。その日、私は隣町に住む隊員に会うため、乗り合いタクシーに乗りました。

ところがタクシーを降りた後、携帯電話を車内に置き忘れたことに気づきました。ここはジャマイカ。携帯が戻ってくるはずはないと半ば諦めていました。
それでもダメ元で、近くにいた別のタクシードライバーに事情を説明すると、なんと街のドライバー全員に1人ずつ電話をかけて、私の携帯を探し始めてくれたのです。私が「もしかしたら道に落としたのかもしれない」と言うと、その方は私をタクシーに乗せ、通ってきた道を一緒に探してくれました。

その後、いくつもの偶然と街の人たちの協力が重なり、無事に携帯が手元に戻ってきました。携帯が戻った瞬間、みんなで抱き合って喜んだことを今でも鮮明に覚えています。

この出来事を通して、ジャマイカの人々の温かさを実感し、自分の任地をますます好きになりました。活動の中では、うまくいかないことや辛いことも多くありますが、そんな時はいつもこの日の出来事を思い出すようにしています。

このように、ジャマイカでの生活は驚きや発見の連続です。

これからも新しい体験を通して学んだことを、皆さんにお届けしていきたいと思います。

Likkle more!(またね!)

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