JICA海外協力隊の世界日記

キルギス共和国便り

映画館に行ってみた!



こんにちは、キルギス派遣中の安川です。

先日、初めて映画を見に行きました!

私が住む人口7万人ほどの地方都市にも、シネコンが一つあります。営業時間は、午前10時から深夜1時まで。シアターが5室あり、計300人を収容できます。以前からあった古い映画館が改修され、1年ほど前にリニューアルオープンしました。改修作業中から町の話題になっていたそうです。

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鑑賞料金は200ソム(約340円)。窓口で好きな席を選んでチケットを購入します。売店には、ポップコーンやポテトチップス、ペットボトルの飲み物などがありました。私は炭酸飲料(65ソム・約110円)とポテトチップス(100ソム・約170)を買いました。



今回見たのは、キルギスのオリジナル作品で、タイムスリップもののヒューマンコメディです。主人公は、新進気鋭の実業家として活躍する青年。ある日、新妻から嬉しそうに妊娠を知らされますが、彼は、事業が忙しく子どもはまだ早い、今回はあきらめようと言ってしまいます。悲しみに暮れる妻。ところがその直後、突然、主人公は20年後にタイムスリップします。妻がひとりで懸命に息子を育てていたことを知り、またちょっとしたドタバタなどもあって、青年は自分の考えが間違っていたことに気づくというストーリーでした。キルギスでは家族や子どもをとても大切にしますが、それがよく反映されていると思いました。



この映画では、出演者のせりふはキルギス語で、ロシア語字幕つきでした。映画によっては字幕が無いこともあり、逆にせりふがロシア語でキルギス語字幕つきの場合もあります。実はキルギスでは、国語であるキルギス語以外に、ロシア語が公用語として使われています。人口の7割以上はキルギス人ですが、ウズベク系やロシア系などさまざまな民族も住んでいて、キルギス語が話せない人もいます。旧ソ連時代から使われていたロシア語が、こうした人たちにも共通して理解できる言語になっています。



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ところでこの日、私は最初の回に間に合うよう、午前10時頃に到着したのですが、休日なのになぜかガラガラでほぼ貸し切り状態でした。近所の人に聞くと、夜の回に家族で見に行ったという人もいました。キルギスではイスラム教徒が多いのですが、ちょうどラマダン(イスラム教の断食)中で、日中は食事をしないので、あまり朝から出歩く気にもならないそうです。日没後に食事をするので、宵っ張りになりがちなのかもしれません。



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この日は、全部で10作品が上映されていました。コメディが比較的多く好まれているようですが、サスペンス、人間ドラマ、ホラー映画やアメリカのアニメの吹き替えもあります。チケット売り場の女性は、初めての私にとても親切で、どこの席が見やすいかなどてきぱきと案内してくれました。今度は、どんな映画を見に行こうかな!

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