2025/06/10 Tue
イベント 小学校 活動
#29_ナミビアと日本のオンライン交流会
Goeie middag!こんにちは! 小学校教育隊員として活動している吉野です。
先日、私が算数の授業を担当しているエロンゴサ小学校の5年生と、京都府にある宮津市立宮津小学校の5年生でオンライン交流会を行いました。本日はその交流会の様子を少し紹介したいと思います。
日本とナミビアは7時間の時差があるため、日本は14:40から(下校直前の授業の時間)、ナミビアは7:40から(登校してすぐの時間)を使って交流しました。交流会の流れは以下の通りです。
①住んでいる地域と学校の紹介
日本についてやナミビアについては、お互いもう既に知っている子どもたちが多かったため、もう少しステップアップした内容として、住んでいる地域と学校の紹介をし合いました。日本では桜の花が見られると聞いて、いつか日本に行って見てみたいなとつぶやいている子がいました。また、宮津小学校の皆さんが、最近運動会で踊ったダンスも披露してくださいました。
②ナミビアからの質問
エロンゴサ小学校の子どもたちから、好きな食べ物、好きなスポーツ、好きな教科、好きな色を質問しました。宮津小学校の皆さんは、英語の授業で学習した「I like 〇〇」という構文をしっかり使いこなしていましたし、中には「I like pizza. Do you like pizza?」と質問を返してくれる子もいて、それに対してエロンゴサ小学校の子どもたちも「Yes!」と反応していました。また、答えが返ってくるごとに、エロンゴサ小学校の子どもたちが拍手をして反応していたのも、すごくあたたかい気持ちになりました。
③日本からの質問
宮津小学校の子どもたちからは、好きな食べ物、好きな音楽、好きなスポーツ、好きな教科の質問がありました。
好きな食べ物の質問に対して答えた3人は、3人ともナミビアならではの食べ物を答えていました。1人目は「モパネワーム」です。これはガの幼虫で、日本人からすると見た目はかなり衝撃的です。運よく写真があったので、写真も見せることができました。2人目は「ビルトン」。これはナミビアで大人気の干し肉です。3人目は「パップ」。これは日本人にとっての米と同じような、ナミビア人にとっての主食です。トウモロコシの粉をお湯で溶いて作ります。
好きな音楽については、「アマピアノ」や「ダマラパンチ」という答えがあり、これも日本には馴染みのないものだったので、日本の子どもたちにとってよくわからなかったかもしれません。アマピアノは南アフリカ発祥の音楽ジャンル、ダマラパンチはナミビアの民族の1つであるダマラ族の間で生まれた音楽ジャンルです。
そして最後には「さようなら~」とお互いに手を振り合って終了しました。短い時間でしたが、たくさん交流できてとても良い時間になりました。
また、エロンゴサ小学校では途中で校長先生が教室に来て、カメラの前に座って日本へ熱いメッセージを送ってくださいました。「いつかオンラインだけでなく、交換留学のような機会が作れたらいいと思っている。」ということもおっしゃっていて、それを聞いたエロンゴサ小学校の子どもたちがものすごく嬉しそうに目を輝かせていました。いつか本当に実現したら素敵だなと思いました。
私はこれまでに何度かナミビアで日本の学校とのオンライン交流会を開催してきましたが、ナミビアの子どもたちにとっても、日本の子どもたちにとっても、かけがえのない貴重な時間になっていると感じます。互いに英語で質問し合ったり、お互いの文化について紹介したり、手を振り合ったりできることが子どもたちにとってとても新鮮で、目をキラキラさせて嬉しそうに交流している姿がすごく印象的です。
私も、ナミビアに来てもうすぐ2年が経ちますが、日本と異なる背景をもつ人々と会話をしているだけで勉強になったり、自分の価値観が変わったりすることもたくさん経験してきました。画面越しではありますが、自分たちが囲まれている環境とは全く異なる環境を見たり感じたりすることは、新たな気付きや異文化への関心にもつながるのではないかと思っています。
また、実は今回のオンライン交流会に協力してくださった宮津小学校の5年生の担任の先生は、今年3月までナミビアで小学校教育隊員として活動していた奥野隊員です。現在は日本で小学校の先生として勤務しながら、帰国後もナミビアと日本のつながりを大切にしてくださっていて、今回このような交流会の実施に至りました。私も任期が残りわずかとなりましたが、帰国後もこのナミビアとの貴重なつながりを大切にし、隊員経験を活かしていけたらと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、Sien jou!さようなら!
SHARE