JICA海外協力隊の世界日記

ナミビア便り

ナミビアの表彰式を見てわたしが考えたこと。

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 皆さん、こんにちは!2025年度1次隊ナミビア小学校教育派遣の沢田 美百合(さわだ みゆり)です。

 2025年8月から、JICA海外協力隊としてナミビアのオマルルに来ています。

 今回は、先日行われたPrize Giving Ceremony(成績優秀者表彰式)についてお伝えします!


日本の表彰式と何がちがう?Prize Giving Ceremonyって?

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 先日、私の配属先の小学校でPrize Giving Ceremony(プライズギビングセレモニー)が行われました。直訳すると“表彰式”です。日本では、“表彰式”というとスポーツや芸術で成績を残したときに行われるものというイメージが強いのではないでしょうか?ナミビアでは、年度末に各学年の成績優秀者を表彰するセレモニーが行われます。それがナミビアで毎年行われる“表彰式”なのです。

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成績優秀者に選ばれると、事前に家族にも通知されます。そしてご家族が用意したプレゼントがステージに並べられ、名前を呼ばれると賞状とプレゼントをもらっていました!

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学年で最もよい成績だった児童・生徒は、学校からもリュックサックをもらっていました!


ナミビアの表彰式を見てわたしが考えたこと。

 表彰の方法は、各学年の成績上位の児童・生徒が選ばれ、順に名前を呼ばれて前で賞状を受け取るというものです。(例えば、英語習熟度85%、理科90%、社会95%の○○さん!おめでとう!のように)なんと、全校生徒の前で具体的な数値とともに表彰されるのです。私は初めて見たときにとても驚きました。日本では、テストの点数を公表することってあまりないですよね。通知表も友達に見せるのは少しためらわれますよね。あまりにもちがう“表彰式”の在り方に、最初は戸惑いました。また、考えました。日本で同じような表彰式を行ったらどうなるのだろう。きっと、今まで以上に人と比べてしまう子どもたちが増えるのではないか。周りにいる子どもたちは表彰された子たちを心から祝福できるのか…。ナミビアの子どもたちや先生たちにとっては、このような表彰式が当たり前だからか、みんなお祭り騒ぎで、大歓声の拍手喝采でした。とっても温かい雰囲気で、ナミビアの表彰式もすごくいいなぁと思いながら見ていました。

 また、表彰された子どもたちは、照れくさそうに賞状を手に並んでいました。子どもたちより嬉しそうなのがご家族の方々でした。中には、名前を呼ばれた瞬間に子どもを抱きかかえたり、涙したり、踊りだしたりする人もいました。日本だと、自分の子を誇りに思い、それを表現する瞬間ってそんなに多くない気がします。ナミビアのご家族の方々は、全身で喜びを表していて素敵だと思いました。

 私は同時に、名前を呼ばれなかった子について考えていました。きっと、あと1点足らなくて名前を呼ばれなかった子もたくさんいることでしょう。また、表彰された子もされなかった子も、その結果に至るまでの姿ってどこまで認められているのだろう…と思いました。毎日こつこつ勉強した。けど、表彰される点数には届かなかった。その子たちの努力はどんなかたちで“誇り”になるのだろう、と考えながら見ていました。私は日本で教員をしているとき、通知表を賞状だと思って渡していました。これは私の考えですが、通知表は全員に渡される表彰状だと思います。もちろん、自分の現在地を知るためのものでもありますが、ここまで歩いてきたんだなぁ、頑張ったなぁとそれまでの“過程”を認める、賞するものだと思います。成績を数値で表すとき、どうしてもその裏にある“過程”が見えにくくなります。しかし、成績表を受け取ったとき、どんな結果であっても、すべての子どもたちがその“過程”に目を向けられるように、教師や保護者が見守る必要があると感じました。「表彰されてすごいね!おめでとう!」「表彰はされなかったけど、前よりよくなってる!おめでとう!」「勉強苦手だけど、最近ちょっと頑張ってるね!おめでとう!」成績表をもらったら、こんな言葉をかけながら、各家庭でも表彰式を行えたらすごくいいなと思いました。

 ナミビアと日本の表彰式を比べて言及している部分がありますが、どちらかが優れているということはないと思っています。どんな学校行事も子どもたちにとって教育的意義につながるように仕組まれています。改めて、ちがいに触れることで、今までの当たり前が刺激されて、より深く考えることができるのだと感じました。これからも、ナミビアの教育に触れ、自分自身をアップデートし続け、帰国後に還元できるようにしていきたいです。

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