JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

「不便」から見えるもの / 青少年活動

Apinun!(トクピシン語でこんにちは!) PNG 青少年活動隊員の北山です!
オロ州ポポンデッタにある小学校で、教育活動を行っています。


12月中旬に首都での現地語研修を終えて、現在は任地のポポンデッタで生活しています。
2ヶ月前にはまだ日本にいたのが信じられないほど、生活環境が一変しました。
最初は不安も大きかったものの、地域の方々や先輩隊員の温かいサポートに支えられ、
今ではその変化を楽しむ余裕も出てきた自分がいます。

太平洋の島国、パプアニューギニア。ここでは電力供給がなかなか安定せず、頻繁に停電が発生します。
赴任前、「停電があるのは覚悟しておこう」とある程度は予想していたものの、
いざ実際に経験すると、普段自分がいかに電気に恵まれた生活をしていたのかを痛感させられます。
特に夕飯時の停電は何かと不便で、冷蔵庫にある食品の寿命を気にしながら、
暗闇のなかで生野菜を齧っていることもしばしばあります。

ある晩のこと。再び停電が発生した時、ふと近所の人に相談してみると、
「うちの庭で火を起こせばいいよ!」とまさかの提案を受けました。
そして料理が得意な同期隊員のアイデアもあり急遽みんなでカレー作りをすることに。

↑近所の子供たちも一緒に手伝ってくれました!

熱帯の夜、湿気と暑さの中で汗をかきながら、手作りの焚き火でカレーを作る作業は思いのほかワイルドで楽しかったです(笑)。
空気を送り込んで火を大きくし、焦げないように必死にかき混ぜながらも、近所の子供たちと楽しく会話を交わす時間が、
自分にとっては新鮮で特別なものに感じられました。

↑隊員M考案のドライカレー、美味でした。

電気がない生活は確かに不便ですが、その不便の中にこそ普段は感じられないような人との繋がりが見えた1日でした。困ったときに「お互い様」という気持ちが特に強いパプアニューギニアだからこそ、こうした経験ができたのだと思います。

普段は便利さを享受している私たちが、ちょっとした不便を通して学べること、
そして人々との絆を深めることができるのは、この場所だからこその貴重な経験だなぁと感じました。

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