2026/08/11 Tue
人
支援の形はひとつじゃない ― フィリピン福祉施設を訪ねて

フィリピン(障害児・者支援)隊員のKanechiです!特別支援センターで働いています!
障害のあるお子さんが自立するための手助けをしています。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
今回、分科会としてフィリピンの福祉施設や教育機関を見学する機会をいただき、
現場で活動しているだけでは知ることのできない福祉制度や
支援の仕組みについて理解を深めることができました。
また、現地の子どもたちとも交流することができ、大変貴重な学びとなりました。

まず訪問したのは、国が運営する障害者職業リハビリテーションセンター(NVRC:National Vocational Rehabilitation Center)です。
美容、パソコン、ハウスキーピング、調理、マッサージ、裁縫など多様な職業訓練コースが設けられ、
手話ができる講師も配置されています。
社会福祉士や心理職など多職種が連携して利用者のアセスメントを行い、
一人ひとりに適した支援を提供していました。
また、通学が難しい利用者には寮を提供し、
卒業後には車いすや起業に必要なミシン・布などを支給するなど、
自立に向けた支援まで行われていることが印象的でした。

特別支援学校:Stepping Stone Schoolでは、
音楽室や調理室、図書館、体育ルーム、プールなど設備が充実しており、
その多くが寄付によって整備されていました。
寄付を効果的に活用して施設整備を進められていました。
子ども達の興味関心によりバリスタの講座や調理実習など単発のイベントも開催されているようでした。

また、バライバイ小学校では、
フィリピンの子どもたちを支援しているNPOアクションが
日本のNPO「Table for Two」と連携して実施している給食支援を見学しました。
日本で学食を利用すると20円が寄付され、現地の子どもたちの給食につながる仕組みです。
運営には地域のお母さんたちも携わり、わずかな報酬を受け取りながら地域全体で子どもたちを支えている姿が印象的でした。

最後に訪問したジャイラホームは、
1979年に設立されたNGOで、現在は貧困や虐待などにより家庭で暮らすことが難しい子どもたちを受け入れています。
家庭的な環境を大切にしながら生活支援や就労支援を行うほか、
農業や調理、ダンス、空手などの活動も取り入れ、
子どもたちの健やかな成長を支えています。
夕食後に、空手とダンスを披露してもらったのですが、
子どもたちの笑顔がとても生き生きと堂々としている姿に驚かされました。
フィリピンでは、
このような子どもたちへの支援は
国、自治体、NGOがそれぞれ役割を担っていますが、
NGOは寄付やボランティアによる運営が不可欠です。
施設には世界各国からの支援の積み重ねが感じられ、
地域や国境を越えた協力の大切さを改めて実感しました。
今回の施設見学を通して、
フィリピンの福祉を取り巻く環境を多角的に学ぶことができました。
今後は今回得た知見を日々の協力隊活動にも生かし、現場での支援に還元していきたいと思います。
【Kanechi / 障害児・者支援】
SHARE





