JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

環境教育/ ハリケーンBeryl

Bonju tout moun! こんにちは、みなさん!(クレオール語)2022-2次隊、環境教育隊員の高橋玲於奈です。

2024年6月30日の夜から7月1日にかけて、ハリケーンBerylがカリブ諸国に上陸しました。セントルシアにも影響を及ぼす可能性があることから、セントルシア政府によるHurricane Warningが発令され、National Shutdownを経験しました。

当初ハリケーンBerylは、セントルシア史上最大規模のカテゴリー4に成長する見込みがあり、備蓄の準備をする方々などが多く見られました。

私のアパートの大家さんは「カテゴリー4は初めての経験なので、何が起こるかわからない。僕の家の屋根も吹き飛んじゃうかもしれないよ・・・ちゃんと備蓄しておくんだよ。」と話しておりました。

© Saint Lucia Meteorogical Services

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ハリケーン前のビーチの様子

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ビーチに山積する石の様子

結果的に、ハリケーンBerylの暴風域からセントルシアが外れていたこともあり、洪水などの被害は免れました。少なくとも私の居住エリアではNational Shutdown中も、午前中に強い雨風があったものの、午後からは生暖かい風が吹き、断続的に雨が降る程度で比較的穏やかな様子でした。私の配属先のスタッフも全員無事に過ごすことができたようで、一安心でした。

しかしハリケーン後に、私の配属先であるピジョンアイランド国立公園に行ってみると、想像以上に大きな被害がありました。やっとの思いで1か月前に修復した桟橋が、ハリケーンの暴風の影響で板が全て壊れ、再度修復することになってしまいました。

また暴風によって、ビーチにも大量の石が山積してしまい利用できない状態となってしまいました。配属先のマンパワーや機材だけでは対応しきれないため、外部からの支援が必要という判断になりました。

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ハリケーン前の桟橋の様子

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入口から破壊されてアクセスできなくなってしまった桟橋の様子

日本での台風の体験と異なるのは、家に避雷針がないので、アパートへの避雷に備えて、電子機器を全てコンセントから外したり、事前にブレーカーを落としたりしないといけないことです。またインフラが破壊されることに備えて、電気・水道共に台風が来る前に遮断されました。

今回のハリケーンBerylによってGrenadaなどのカリブ諸国では甚大な被害を受けた国もありました。

今年日本でも梅雨が大幅に遅れることがあったように、カリブ諸国でも台風の規模が増大しているなど、気候変動は世界中で起きていることを実感する経験となりました。

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