2025/05/10 Sat
活動 環境教育 生活
子どもたちと考えた「水と未来」【環境便り】


こんにちは!岸です。
今回は、先日開催されたワークショップの様子を紹介します。テーマは、「水資源と私たちの未来」!
このワークショップは、スリランカのNGOである「スランガニ」と、浄化槽を製造販売する「Daiki Axis社」とのコラボレーションで実現しました。
「水資源と私たちの未来」をテーマにした絵のコンテストを開催するにあたり、今回のワークショップでは、浄化槽の仕組みやDaiki Axis社の活動を通じて、水の大切さを学び、これからの未来について考えるきっかけをつくることを目的としています。
私たち環境隊員3名は、スランガニの皆さんと一緒にAmpara、Embilipitiya、Pasgodaの3つの地域を訪問。それぞれの町で、子どもたちと水のこと、環境のことについて学び、考える時間を過ごしました。
今回お声がけくださったのは、スランガニ代表の馬場さん。実は、元JICA海外協力隊(当時は青年海外協力隊)としてスリランカで活動されていたOVの大先輩です。スリランカで現地NGOを立ち上げ、現在まで30年以上にわたり、スリランカの子供たちの学びや生活を最前線で支え続けています。
・スランガニのウェブサイト:https://surangani2014.weebly.com
ところで、スリランカの下水道の普及率はどの程度だと思いますか?
正解は、、「2.4%程度(2022年時点)」!
つまり、多くの家庭では下水道が使えず、汚れた水を綺麗にする装置「浄化槽」がとても重要なんです。
Daiki Axis社は、このスリランカで小型浄化槽の現地生産を進め、暮らしと自然の両方を守る取り組みをしています。
では、当日の様子を写真でご紹介します!
ワークショップ開始前に、歓迎のダンスを披露してくれました。
各地域、20~30人の「スマイルズ」の子供たちが参加。スマイルズとは、スランガニが実施している教育里親プログラムであり、貧しい子どもたちの学びの環境が整うよう、支援を行っています。
馬場さんからの説明を真剣に聞く子供たち。
ビデオも活用し、水資源や浄化槽に対する理解を深めていきます。
浄化槽の模型に興味津々の子供たち!浄化槽の内部に設置されているフィルターや、微生物が水を浄化する役割を担います。
地域ごとに、水資源へのアクセス状況が大きく違っていることが印象的でした。最後に訪れたPasgoda地区は、山間の地域です。「普段使う水はどこで手に入れている?」という質問に対し、他の地域では「水道!」という回答が多かったですが、Pasgoda地区では全ての子供たちが「井戸!」と答えていました。
ワークショップ後半では、音楽隊員&環境隊員で作ったオリジナル環境ソングを披露。
タイトルは、「ලස්සන නගරය හදමු ! ラッサナ ナガラヤ ハダム!」
日本語で、「きれいな街をつくろう!」という意味です。ゴミは分別してゴミ箱に捨てよう!というメッセージが込められた歌です。
まずは歌の紹介と、振付の練習をして・・・
一緒に歌って踊ります!
最後に、絵を製作するための画材を配布し、ワークショップは終了。ワークショップを通して、「水資源」について学んだこと、感じたことをもとに、「水資源と私たちの未来」をテーマにおのおの絵を製作します。集まった絵は、審査を行い後日表彰式を実施予定です。
今回浄化槽の仕組みや水資源の貴重さを学んだことで、あたりまえに思っている水が、どれだけ大切かを改めて感じてもらえたのではないかと思います。
どんな絵が出来上がるか、今からとても楽しみです!
SHARE