JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

シリーズ商店じじ~活動で悩んでいる人へ【ウサノーナ】

こんにちは、ウサノーナです。

今日は先輩風を吹かせて、勝手に自分が思う”活動”について書きたいと思います。

さて、私が思うに、協力隊での2年間の活動は結局、よくも悪くも自己満足だと思います。

というのも、逆の立場で考えてみましょう。
任期は2年なんでーす!と突然現れるガイコクジン。

そしてあーだこーだとこちらからすると、わけのわからないことをどんどんしようとする。
しかもカタコトの日本語でこっちからしたらいやいや、よーわかりませんけども。となる。

いや、2年後どうするよ。誰がこれ続ける!? となるわけですよ、現場としては。

もちろん、環境によっては うおー!良いね!どんどんやっちゃってー! という職場もあるかもしれませんが、全部が全部そうでもないです。

じゃあ、協力隊員が残せるものってなんだと思いますか?

私が思うに、日々コツコツ続ける何気ない日常、何気ない会話、何気ない所作 だと思います。
もちろん、現地の人たちが私達がコツコツやっていることの有用性に気づくことが必要ですが。

ここでは、例え話として、商店じじのお話をしたいと思います。

配属先編はまた別の機会に。。。


ゴミをぽいぽい投げるじじ

さて、もはや何隊員だと言われそうなコンピュータ技術隊員ウサノーナ。

コミュニティ開発隊員説がでますが、商店でよくお手伝いをしていました。

じじは1日のルーティンを決めていて、作業したあとなども、きちんと掃除するタイプ…

なのは良いのですが、段ボールゴミやら紙くずやらなんやらかんやら、全部ポイポイ投げる 笑

言っても仕方ないなぁ…と段ボールは折り畳んで大きな段ボールにまとめて入れる、じじが投げたゴミを拾ってちゃんと使えそうな袋をゴミ袋にして分別する、散らかっているものは分類をかためてまとめる…

としていたら、

なんとじじも自然とゴミをポイポイ投げなくなったし、段ボールは少なくともきちんと分別するようになりました。

ビニールゴミも分別してほしいなぁと思いつつ、分別が求められていないエリアなのもあって、これはまだまだ先なんだろうなぁ…とは感じたものの、

なんだかとっても草の根活動をしている気持ちになって嬉しくなりました。


ということなのですよね。結局、あーだこーだ言ったとて、それはよくも悪くも自己満足です。
一番効果的なのは、無言で彼らが気づける有用性のあることをやってみることなのかな、と感じました。

あと、悲しいことにそういったことって、現地の人も無意識的にやり始めることなので、私達に対して ありがとう はほぼ返ってこないと思ったほうがいいです。
多分、その返ってこないありがとうはきっと、あなたが任期を終えるときにきちんと返ってくるので。それまで大変ですが、頑張ってください。

無償の愛、ではないですが、見返りを求めずに活動する気持ちが大切なのかな、と感じます。
こんなにやっているのに!!と思うこともあると思います、でもそれってきっと、私達が即効性のある ありがとう がほしいからなのかな、とも思います。

大変だと思いますが、遅効性のあるありがとう、もらえるとかなり嬉しいですよ。


みなさんがやっている活動に無意味なものはないと思います。
そして、協力隊の活動って本当に遅効性のあるものばかりです。だから、正直2年で成果は感じられないことのほうが多いです。
10年後、20年後かもしれません。現地の人たちが思い出して、感じて、実践してくれること、関心を持ってくれることは必ずあります。

だから、めげずにいろいろなアプローチを試してみてください。
自身の活動と外れたことでも、もしかしたら将来的につながることもあったりします。それに、新たな知見も得られて、視点が変わることも。

というわけで、あれこれ先輩風を吹かせて書いてみましたが、なにか一つでも参考になれば幸いです。

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