JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯33 女性の日

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 先日、10月20日は「ベトナム女性の日」でした。配属先は私以外全員女性のため、「女性の日」は配属先スタッフ(同僚)にとってとても大切な日となっています。今回は「女性の日」についてご紹介したいと思います。

【女性の日とは?】

「ベトナム女性の日(Ngày Phụ nữ Việt Nam)」 とは、1930年10月20日、ベトナムで 「ベトナム反帝婦人会(Hội Phụ nữ phản đế Việt Nam)」 に設立されたことを記念して(この組織は後の「ベトナム婦人連合会(Hội Liên Hiệp Phụ Nữ Việt Nam)」に発展)、国の公式な記念日として定められました。当初は単なる党の記念日でしたが、ドイモイ政策が本格化した1990年代から北部を中心に「女性に感謝する日」として広まり、現在ではベトナム全土で認知されるようになりました。

ベトナムでは、この女性の日(10月20日)が定められていますが、国際的には、国連が3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」と制定しており、ベトナムではこの日も10月20日同様に祝います。理由としては、1976年にベトナム南北統一されるまで、南ベトナムではあまり10月20日の「女性の日」が浸透していませんでした。代わりに1世紀に中国支配に抵抗したハイ・バー・チュン(Hai bà Trưng)の命日とされている旧暦2月6日が「ベトナム女性の日」となっていたそうです。南ベトナム政府の崩壊により、この女性の日はなくなってしまいましたが、現在でも旧暦の2月6日に近い3月8日の「国際女性デー」に、ハイバーチュンの功績を称えているそうです。

(上記写真:女性の日などのイベントの際はこのように路面に花屋が多く並びます。特に大学などの前には大量の花屋が出ます。)

【女性の日は何をするの?】

この日には、女性の地位向上、差別撤廃、権利拡大などをテーマにした会議・女性の表彰などに関する式典がベトナム各地で多く開催されています。

一方、一般的には、教師の日同様(「♯12 教師の日)参照)、男性が妻、恋人、母親、職場の同僚など身近な女性にプレゼントしたり、ご飯をご馳走するのが一般的です。(南部では、まだ何もしないという人もいるそうです。)

プレゼントの定番も教師の日同様に花束が1番多く、中でもバラの花が人気で女性の日が近づくとバラの価格が倍以上に跳ね上がるそうです。その他に果物、お菓子、ケーキ、化粧品など様々で、スーパーなどでも女性の日のプレゼントコーナーがあったりと、商業的な一面もあるようです。

私は、毎回花束を渡したり、加えて飲み物などを同僚にプレゼントしています。また、配属先では、女性の日にちなんだ食事会が開催されます。

(上記写真:私が職場にプレゼントした花束)

皆様いかがでしたでしょうか?女性の日について少しお分かり頂けましたでしょうか?もし、身近にベトナム人女性がいる際は、この日にちょっとしたプレゼントを渡すととても喜ばれると思いますので、ぜひ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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