JICA海外協力隊の世界日記

野菜と人を育てる。

ニームのちから ~Possibilidade ba Ai-nim~

配属先は農薬や化学肥料を使わずに、野菜を栽培しています。

もちろん、授業内では農薬や肥料の種類、使用する際の注意点などは教えていますが、実習では自然農薬を作っています。

ニーム(インドセンダン)の葉はとても苦く、原産国インドでも薬として使われていますが、東ティモールでは特にマラリアに罹った時などに煎じて飲まれています。

その強い苦みや、煮出した時の硫黄臭のせいもあるとは思いますが、ニームには害虫忌避成分が含まれていて、いわゆる虫除け効果があります。

今までは葉をすりつぶして、水と混ぜてから散布していましたが、今回は煮出してみることにしました。

本当は葉より種の方が虫除け成分が多く含まれているようなのですが、今の時期は種がなかったため、葉で実験!

食堂からもらってきた古い鍋に、辺りから集めてきた枝と石をセットして、着火!!!

20分ほど待つと、ぐつぐつ、ぼこぼこ、湯気が立ちのぼりはじめたので開けてみると・・・

強い硫黄の臭い!そして茶色のエキスがたっぷりと出来上がりました。

一晩冷まして、翌日に散布しました。

自然農薬は1回だけでは効果が得られにくいので、研修生たちの希望で、毎週作ることにしました。

農業は、自分たちで考えて、どんどん新しい方法を作り出すことができる仕事です。

何の葉っぱが効くんだろう?どんな虫に効くんだろう?

とにかくやってみて、考えて、またやってみる。

研修生たちも、どんどん新しいアイデアや意見が出るようになってきました。

私の活動もあと数週間。

どんなことを彼らに残してあげられるんだろう、と日々考えながら、最後の最後まで新しいことに取り組んでいきます!

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