JICA海外協力隊の世界日記

野菜と人を育てる。

タイスマーケット ~Merkadu Tais~

常夏の国、東ティモールよりこんにちは!

今回は「タイス」についてです。

前々回、「謹賀新年 ~Feliz ano novo~」の記事の中で少し紹介させて頂いたタイスですが、手織りをしているところを実際に見ながら、タイスを買える場所があります。

それが、タイスマーケットと呼ばれる場所です。

写真を見て頂ければよく分かると思いますが、

  • 大きさ
  • デザイン
  • などなど…

ひとつひとつ違うのがタイスの特徴。

だからタイスマーケットでブラブラ新作(?)を見て回るのも面白いです。


ところで、タイスとは?

東ティモールで活動中(25年度4次隊)の手工芸隊員、林真友美さんに伺いました!

タイスって何?

伝統的な東ティモールの手織物で、デザインや色は地方や家ごとに特徴があり、制作工程もまちまちです

誰が作っているの?

タイス作りは女性の仕事として、柄や模様など家の中で代々継承されています。

どういう風に使うの?

タイスには様々なサイズがあり、スレンダー状のものは尊敬の念を込めて客人の首にかけ

また畳一畳分程あるものは、伝統的衣装として男性は腰に巻き、女性は胸からワンピースのように纏います。

また、昔から婚礼の際には男性から女性の家への贈呈品としてタイスを贈る風習があります。
未だに通貨が流通していない地方の方では、タイス牛一頭と交換するなど、高価なタイスもあります。
なるほど~。
林さん、貴重なお話をどうもありがとうございました!!!
インターネットで探しても、なかなか見つからないので勉強になりました。
牛とタイスを物々交換している地域もあるんですね。
確かに町を歩いていると、おじいちゃんやおばあちゃんがよくタイスのようなものを腰に巻いているのを見かけます。

そして、こちらがタイスマーケットの入口です。
観光地としては、まだまだ改善の余地がありそうです。
地図を見ても、なかなか入口が分からなくて、私も最初は見つけるのに苦労しました。

しかし中に入ってみると…ゴミが落ちていない!キレイ!
あとは破れた屋根を直すのと、座り込んでギャンブルをしないようにすれば、もっと素敵な場所になりそうです。
伝統的な作り方、使い方を今も目にするタイスでしたが、それがこの国の産業発展に結び付けば、地方の人々の暮らしも良くなるかもしれません。
でも、大好きなタイスマーケットが有名になってほしいような、この素朴な感じのままであってほしいような、複雑な気持ちです。

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