JICA海外協力隊の世界日記

ムスリム社会からこんにちは!! マレー半島 東海岸だより

#6 ついに始まった期末テスト・・・手応えはいかに?

みなさん、こんにちは!

ここILPマランでは、まもなく2022年の後期が終了します
つまり、期末試験の時期がやってきた、ということですね
彼らにとっては、次のセメスターへ進級できるか、重要な試験になります

冒頭の写真は、試験開始直前の一コマ
少しでもリラックスさせようと、先生は冗談を言っているようですが・・・
生徒の微妙な表情からも、どうやらスベってますね

semester.png

この期末試験、セメスター4の生徒たちにとっては2年間の集大成を見せる 大変重要な試験!
なぜなら、この試験にパスしないと 整備士に必要な技能を持っているという証明書が発行されません
この証明書がないと、整備士として雇用されないので、給与・待遇面を含めて大きな痛手です

ところで、マレーシアと日本では 共に整備士としての技能証明は必要ですが、その目的に若干の違いがあるようです

日  本 :クルマの分解・整備を行うために必要  ⇒ 整備士資格
マレーシア :整備士として雇用されるために必要  ⇒ 技能証明書


期末試験は数日間かけて行われます
セメスター4の最終試験はまだ終わっていないので
今回は 先日終了した セメスター1の実技試験の様子を少しだけ

実技試験は 5つのセクションに分かれて実施されました

  1. キャブレターの分解・組立
  2. セルモーターの分解・組立
  3. ディスクブレーキとドラムブレーキの分解・組立
  4. マニュアル ミッションの分解・組立
  5. 車両の定期メンテナンス

各セクション共に 試験官の質問をその場で答える 口頭試問を含んで 制限時間は3時間!
実技だけでもトータル15時間!別の日には学科試験もたっぷりあるので、生徒にとっては なかなかの負担ですね

昨年8月入学のセメスター1 の生徒にとっては 初めての受験なので 緊張感もひとしお!
普段は笑顔の絶えない彼らですが、今回ばかりは表情までもがカチコチです

そんな彼らに対して 私にできることは 1人ずつ生徒のそばに寄って行って にっこりスマイル!
そうすると ほとんどの生徒が一瞬間をおいた後 笑顔に!
ちょっとだけでも緊張がほどけたようで、私の笑顔も少しは役に立ったようです

最後に、試験官の1人にこっそり聞いてみました

  • 私:あの~ もし今回の試験が うまくいかなかったら どうなるの?やっぱり留年とか?
  • 試:いや、そんな時は もう一回試験をやるよ 若者にはチャンスが必要だからね
  • 私:じゃぁ、合格するまで、何度でも?
  • 試:そうゆうこと

生徒への思いやりと 労わりが伝わってくる、 そんなあたたかい目で話してくれました

では、今日はこの辺で

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地元マランの海は まだまだモンスーンの影響で 荒れてます

だけど、あと2か月もすれば 自慢の青い海は戻ってくるはず
そうしたら マレー半島東海岸の観光シーズンは いよいよスタートです

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