JICA海外協力隊の世界日記

ムスリム社会からこんにちは!! マレー半島 東海岸だより

#9 今日はみんなでゴトン・ロヨン

みなさん、こんにちは!

ゴトン・ロヨン (gotong royong) って知ってますか?
マレーシアの言葉で「相互扶助」という意味です

地域住民が総出で ”相手を思いやって お互いに助け合う” という伝統的な社会慣習だそうです

まもなく 新入生の入学と たくさんの在校生が帰省から学校に戻ってきます

以前のにぎやかな ILPマラン が戻ってくる前に、生徒みんなが気持ちよく生活できるようにと、学校スタッフ総出で学生寮のメンテナンスです
もちろん、私も学校スタッフの一員!よろこんで このゴトン・ロヨンに参加しました
(冒頭の写真がその学生寮です)

まずは学生寮の前に全員が集合し、役割分担と作業内容の確認です
わたしは、ドライバーの使い方が慣れている?という理由で ドアのカギ交換グループになりました

朝礼を終えて、さっそく作業に取り掛かろうと移動を始めたところ
なぜか、みんなは ぞろぞろと別の方向へ・・・

やはり、ここはムスリム社会! お祈りからスタートでした

お祈りといっても、私たちが神社で "パンパン" するのとは違いますよ
たっぷり30分はかけて、それは丁寧に動きを合わせて、全員が祈りに集中しているように感じました

そのあと、いよいよ作業開始かと思いきや、続いてティーブレイク!
(まぁ あれだけ忠実にお祈りを行えば、休憩も必要になりますよね)

ということで、本日の共同作業は午前中だけですが、すでに1時間は過ぎてます
一息ついたら、それぞれの担当に分かれて作業開始です

カーテンを取り換えたり、ドアの鍵を交換したり、扇風機を修理したり、その他、ペンキ塗りや溶接などなど

プレゼンテーション1.jpg

特徴的なのは、どの作業場も話し声が絶えないことです
そこかしこで聞こえてくる明るい声、きっと楽しい話題なんでしょう

もし日本だったら、「おしゃべりより もっと手を動かして」と 注意されそうですね・・・
だけど一緒に作業していると、この雑談こそが重要じゃないのかな?そんな気がしてきました

今回の体験を通して、ゴトン・ロヨンとは、「共同作業というみんなが集まる場所で、一緒に作業をしながら お互いの関係性をより深める機会でもある」 と、私は理解しました

なんてすばらしい マレーシア文化なんでしょう!

午前中で作業を終えた私たち、そのあとはみんなで楽しいランチ

今回は 朝ごはんと昼ごはんが提供されました
やはり 食べることをとても大切にしている文化ですね

では、今日はこの辺で

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