2017/08/22 Tue
活動
蚊帳でマラリアを予防しよう!
7月19日~23日の5日間、Net Distribution というキャンペーンがありました。
これは、マラリア予防のための蚊帳を住民に配布するというもの。
事前に、どの家庭にいくつ必要か調査を行っており、その際に作成したリストに基づいて配布をしました。
地域ごとに配布場所が決まっており、住民は最寄りの場所に取りに行きます。順番待ちの人たちで大行列!蚊帳をもらったケニア人ママは「これで私の夫と子どもは健康よ!」と喜んだ様子です。
マラリアは、マラリア原虫という寄生虫を持つ蚊(ハマダラカ)を媒介して起こる感染症で、1週間~4週間の潜伏期間を経て頭痛、発熱、悪寒、震えをきたします。WHOによると、2015年には、世界全体で42万9000人の死亡者と2億1,200万人の新たな患者が発生したようです。
診断や治療が遅れると意識障害や多臓器不全により死につながることもあり、恐ろしい感染症です。
ケニア、特に西部の地域はマラリアの流行地。私たち隊員も、マラリア予防のために予防薬を服用し、夜は蚊帳を使用して寝ています。
感染をしてしまった場合でも、早期に診断と治療ができればいいのですが、発展途上国では、近くに診療所がなかったり、診療所に行く交通費が払えなかったり、症状が出たら病院に行かなければならないという知識がなかったり、多くの問題があります。そのため、蚊帳の使用や肌の露出を控えるなどの「予防」がとても大切です。
私の配属先である保健事務所でもマラリア対策チームが活動をしており、住民にマラリアについての知識を伝えています。
今回のキャンペーンでも、同僚たちはとても頑張って仕事をしていました!
この蚊帳を使うことで、マラリアになる患者さんの数が減ってくれることを願います。
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