JICA海外協力隊の世界日記

ホイアン交差点

自然災害と文化遺産

こんにちはー、ちからです。

わたしの任地ホイアンは、その昔トゥーボン川を利用して国際貿易港として栄えた世界遺産の町です。そして昔から洪水が多い場所でもあります。

ここ数日、ホイアンは大雨であったこともあり川の水が氾濫、旧市街の各家屋・各店舗は浸水被害を被っております。もちろん、旧市街にある博物館もその例にもれません。各スタッフはここ数日、旧市街の各博物館の対応に追われております。

最も被害が大きいのは、川に面した道路沿いにある民俗文化博物館です。1階は完全に浸水しているため、各展示物を2階へあげる作業を行っております。ホイアンの各建物の構造も洪水に適したものとなっており、1階の天井が開き戸、あるいは吹き抜けになっていて、2階の天井にあるフックにかけたチェーンと滑車を利用して、大きなものを2階へ運搬できるようになっています。

自然災害と常に隣り合わせの文化遺産の町ですが、地元の人々は天候をみて水の動きを先読みし、てきぱきと対応していました。自然災害の与える影響は「被害」ばかりに目がいきがちですが、自然災害があるからこそ生きている・維持されている遺産もあるということを今回知りました。

(写真は同僚から提供いただきました)

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