JICA海外協力隊の世界日記

中国最後の協力隊

受験シーズンの日常

大家好!(皆さんこんにちは!)
貴州省岑巩県派遣、日本語教育の藤縄です。

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▲グラウンドから校舎を眺める

校庭を散歩していると、授業時間内のはずなのに校舎の外に生徒がたくさん。
一様にホウキや雑巾を手にしています。
わけを聞くと「高考があるから学校をきれいにしています」とのことでした。

高考は中国版大学入試センター試験のようなもので、
当日は私が派遣されている高校も試験会場になります。

参加人数が多いため、「1点の違いが人生を大きく変える」とも言われる高考。
試験日の6月7、8日に向け、3年生はゆで卵を食べたりしながら毎日夜遅くまで勉強しています。

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▲校内の高台にある孔子像にお願いする生徒の姿も。

私が主に受け持っている2年生も、7月には認定試験が控えています。
認定試験とは同僚曰く〝高校生であることを証明するための試験〟だとか。
この試験をもとに、受験大学を絞っていくそうです。

生徒にとってはテストテストの忙しい毎日ですが、
休み時間には履修言語を問わず元気に話しかけてきてくれます。

「一人で寂しくないですか」
「これは贈り物です」
「あなたの話す言葉の音がいいです」

高校生の何気ない言葉や行動に気づかされることは多いです。
残り任期もあとわずか。

日本に帰ったらああしよう、こうしよう、

と最近しばしば考えさせられています。
上の写真は花盛りを迎えた街路樹『荷花玉兰』です。
日本ではタイサンボクという名前で知られています。

(貴州 日本語教育 藤縄さやか)

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