JICA海外協力隊の世界日記

での、ベナンに生きる。

はじめまして。簡単に任地紹介。

(ベナンの位置とベナン国旗・国章。写真はかつて奴隷を送っていた「帰らずの門」。二度と帰ることのない航海に向けて奴隷たちが船積みされた場所。)

Bonjour!★彡

初めまして。

2017年度2次隊 助産師隊員の出野爽香(でのさやか)です。

皆さんはベナンという国を知っていますか?

私は協力隊になるまで名前も知りませんでしたが、外国人タレントとして活躍していたゾマホン・ルフィンさんの母国としてご存知の方もいるのではないでしょうか。

西アフリカに位置するベナンは、かつてヨーロッパ商人との奴隷貿易を行っていた国。

私はその奴隷貿易の港となっていたベナンのウィダ市で暮らしています。

南に広がるギニア湾の海岸はかつて「奴隷海岸」と呼ばれており、当時の歴史を刻むものは今でも物だけでなく、人々の文化や心にも色濃く残っています。

私の暮らしているウィダ市パウー区の地域はフォン族という民族が大半を占めています。

このフォン族は奴隷貿易で他国に送るための奴隷狩りをしていたという民族で(奴隷として送られたフォン族も多くいます)、べナンの中でも最も人口の多い民族になります。

道端で口喧嘩していると思えば数分後には手をつないで踊っているような時もしばしば・・・

配属された際はその人あたりにびっくりしました。正直、二年間ココでやっていけるかと不安にもなりました。

ですが、今では人懐っこくて感情表現が非常に豊かで、私が歩いていて、すれ違えば必ず

「ヨボ!(現地の言葉で白人という意味)元気か?

家族はどうだ?ご飯は食べたか?家はどうか?仕事はどうだ?」

と声をかけてくれる、優しい、このフォン族に日々救われています。

(仲良くしてくれるカウンターパートの家族。一緒にお祈りに行って年越しを過ごした時の写真。)

私は助産師隊員として、9村を管轄する区レベルの保健センターに配属され、予防接種や母親学級の補助、栄養改善に向けた啓発等を主な活動としています。

また保健センター以外での活動としては、高校での性教育や、小学校での保健アクティビティ・日本文化紹介等も行っています。

ベナンに住み始めて10か月が経とうとしてる今、少しずつ地域に馴染めてはいるものの、なかなか活動は進まず、慣れない環境に疲れて休日は家に引きこもってしまう事もあり、日々悩むことばかりです。

それでも、そんな悩みを吹き飛ばしてくれるくらい、ベナンには外に知られていない魅力が文化や人々の尊敬できるところ、可愛いところ、日本に持って帰りたいと思うベナンの良さをたくさん見つけることができました。

協力隊活動や生活のことはもちろん、協力隊としてベナンに住むから、ベナン人とともに生きているからこそわかるベナンの良さを、今後ここで伝えていけたらと思いますのでよろしくお願いします。

(写真は私の住むパウー区の景色。奥にはギニア湾が広がります。)

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