JICA海外協力隊の世界日記

古田賢二のネパール大好き日記

職場のレクレーション

我が食品技術品質管理局(以下DFTQC)と同じ農業開発省の農業生産開発局とのクリケットの試合が行われました。クリケットは、私たち日本人にはあまりなじみがありませんが、ネパールではとても盛んなスポーツでサッカーと人気を二分しています。テレビのスポーツ番組でもクリケットは定番です。バットでボールを打ちベースを駆け抜ける、攻撃側と守備側とに別れるなど、一見野球に似ているようですが、その実はかなり違っています。プレイヤーは11人です。ピチャーがバッターに向かってボールを投げますがワンバウンドさせてもよく、助走をつけて肘を伸ばしたままボールを投げます。バッターの後ろにある杭にボールが当たるとバッターはアウトになるため、ストライクゾーンに来たボールを打たなければなりません。バッターの打席の位置はグラウンドの真ん中で、打つ方向に制限はなく360°どの方向に打ってもいいのです。打ったボールがフライで外側の区切り線を超えるとホームランで6点が入ります。ゴロの場合は4点です。フライで捕球されればアウト、ゴロで捕球された時は、バッターは向かいのベースまで走りボールの返球より先にベースを走り抜ければ進塁です。進塁した時には打者は交代します。次のバッターが進塁して、先の走者がホームに帰って来ると1点が入ります。バッターがアウトになると次の人と交代します。バッターは、アウトにならなければ何回でも打席に立って攻撃を続けることができます。

私は、あまり良くルールが分からないので写真班を担当しました。相手チームからも味方チームからも、ホームランやファインプレーには惜しみない声援がかかります。みんなとても楽しそうでした。強打者が得点を重ねるとずうっと打席に居座るわけで、ゲームは永遠に終わらないのではと少し心配になりました。途中おやつタイムが入り、ランチボックスが配られました。残念ながら、ビールはありませんでした。途中から、DFTQCの所長も駆けつけ、迫力のあるピッチングを披露しました。ゲームは延々と4時間以上かかり、日没前にようやく終了しました。試合結果は170対135で、我がDFTQCチームの勝利でした。最優秀選手には、一人で45点も叩きだした長身で独身のスッラさんが選ばれました。きっと彼の応援に、職場から若い女性も試合の観戦に来ていました。

最後にみんなで記念写真を撮りお互いの健闘を称えあいました。

相手チームからは、わがDFTQCチームへのリベンジを目論見、近いうちに再試合を行うよう申し入れがありました。翌日、DFTQCの職場では、クリケット試合の話でもちきりでした。私の写真も大好評で、みんなフェースブックに投稿したり、ダウンロードをしたりしていました。

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