JICA海外協力隊の世界日記

古田賢二のネパール大好き日記

ABC(アンナプルナベースキャンプ)トレッキング1

ABC(アンナプルナベースキャンプ)トレッキング1

4月に入り、JICAネパール事務所では、地震の発生以降禁止していたトレッキングを解禁しました。早速、私は、スケジュールを練り、職場に休暇願を出し、メンバーを募り、旅行会社にガイドとポーターを依頼して、JICAにトレッキングの申請をしました。コースは、アンナプルナベースキャンプ通称ABCです。標高8091mのアンナプルナⅠをはじめガンガプルナ、アンナプルナⅢ、マチャプチャレなどのヒマール(雪を抱いた山)に囲まれた、標高4130mのアンナプルナベースキャンプに向かいます。トレッキングメンバーは、私の他にJOCV隊員3人、ガイドとポーター2名の合計7人です。

朝7時にジープでポカラを出発してシャウリバザールまで行き、ここから歩き始めました。

写真は、ABCの出発点のシャウリバザールのバスパーク


道はいきなり急登が連続し、谷あいの段々畑が続く村を通過していきます。アンナプルナを覆う氷河から流れる沢沿いの緑に覆われた道を、私は、思いっきり深呼吸しながら歩きました。普段カトマンズでは廃棄ガスと土埃にまみれた空気を吸っているため、美味しい空気はなによりのご馳走でした。ところどころにネパールの国花であるラリーグラス(シャクナゲ)が赤い豪華な花を咲かせ、道端には一面に野生のイチゴが可憐な白い花を咲かせていました。夕方4時頃に、ようやく今日の宿泊地チョモロンに到着しました。この日は、トレッキング初日で急登の連続する山道を登ってきたため、みんな足腰が痛かったり靴擦れが出来たりしましたが、それでも初日のトレッキングを大いに楽しんでいるようでした。トレッキングに来ると、ロッジでメンバーと囲む夕食のひと時が何よりの楽しみです。道中の景色やきつい坂道、自分の住んでいる地域や配属先、最近の活動や失敗談、イケ面のネパール人の友達や隊員の同士の恋愛情報など話題は尽きません。しかし、明日は朝食を6時に食べ7時に出発する予定であるため、9時には就寝しました。

翌朝、5時に目が覚めました。外に出ると何とロッジの正面には、昨日は見えなかったマチャプチャレの頂上が、くっきりと2つに割れた魚の尾のような姿を現していました。

写真はマチャプチャレ

マチャプチャレとはネパール語でその姿の通り、魚の尾という意味です。この日は、笹林が広がるバンブーで昼食を食べました。昼食は、ネパール定食のダルバートが定番となりました。ダルと呼ばれるレンズ豆のスープ、ジャガイモとトマトやインゲン豆やキャベツをカレー煮にしたタルカリー、干した大根に唐辛子と山椒が主体の香辛料とレモン汁で調味したアチャールを、ご飯に混ぜながら手で食べます。食べ放題で、ご飯、ダル、タルカリー、アチャールは何回お代わりをしても、ご飯代は同じです。食べ過ぎると歩くのが苦しくなるので、腹8分目位に留めたいのですが、美味しいのでいつも食べ過ぎてしまいます。こ2時頃から雹が降り始めましたが、ほどなくして宿泊地ドバンに到着しました。

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