2017/01/16 Mon
生活
<進化するトルコの干物づくり>
こんにちは、チームギレスンの里見です。
既にこのブログで紹介した煮干し作りのことをトルコの隊員に話したところ、「私はもっと高度な加工品に取り組んでいる」という方が現れました。今回は、進化するトルコの干物作りについて、アンカラ在住の松原さんからレポートします。
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トルコは、食べ物が豊富な国です。スーパーには、いろんな種類の野菜や果物がたくさん並んでいて、しかも、値段は安いです。また、ケバブなど、美味しいトルコ料理がたくさんあります。しかし、外国で暮らしていれば、やはり、日本の味が恋しくなります。ある日、マンションのベランダに出たところ、日当たりがすごくいい、ことに気がつきました。私は沼津の出身で、沼津市の特産品は“ひらき”なので、この時、『これなら、アジのひらきが作れる』と閃きました。
アンカラは、内陸にある街ですが、地中海や黒海で獲れた新鮮な魚が、売られています。
さっそく、魚屋に行ってみたところ、アジに似た魚が売っていたので、1キロほど買って、試しにひらきを作ってみました。数日後、完成したひらきを食べてみたところ、なんと“アジのひらきの味”でした。その後、自家製のひらきを、アンカラ在住のSVや、JICAスタッフに配ったところ、『美味しい』との好評をいただき、『このひらきが欲しい』、という注文が来るようになりました。
アジに似た魚はトルコ語で”Çinekop”(チネコップ)という名ですが、調べたところ、アジの一種だと判りました。
ひらきの作り方は簡単です。まず、魚を、包丁で開いた後、海水と同程度の濃さの塩水に、30分~1時間浸けます。その後は、日に干すだけです。私は、ベランダに紐を張り、洗濯はさみを使って、干しています。乾燥具合により、生干しで食べてもいいし、しっかり乾いてから食べてもいいです。塩水に浸ける時間の長さで、塩加減を調整できます。
予想外の味の良さは、アンカラの乾燥した空気と、ベランダの日当たり具合が、偶然にも、うまくマッチしたからじゃないかな?と思っています。でも、基本的には、地中海や黒海の魚が、美味しいからかもしれません。日本では、いろんな魚を干物にしています。トルコの魚屋には、他の魚も売っていますので、それらもひらきにして、味わってみようかな、と思っています。
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松原さんの専門は省エネルギー。太陽エネルギーを美味しいあじの開きに変える技術の紹介、ありがとうございました。
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