JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

VRTカードワークショップ@NEA

NEAスタッフ対象のワークショップ第2弾。1年以上前に、スタッフ対象にしたワークシップを開いて以来です。活動計画では、帰任までの6ヶ月間はスタッフ教育に専念することになっています。そこで今回は、カウンセリングツールとしてVRTカードをどのように利用できるかを実践してもらいました。NEAでは毎年、いくつかの高校を訪問したキャリアガイダンス活動をしてきました。このVRTカードは、日本の中学生・高校生を対象として開発されたものです。まだまだ職業に対する自分の興味がどこにあるか分からない彼らに対して、カードは自分の個性や興味対象を発見する有用なツールです。先日、王立プノンペン大学日本語学科4年生対象にしたワークショップと同じものです。カンボジアでは、まだまだ自分の個性やどの職業域が自分に適しているか判断するツールがありません。日本では、中学・高校生対象ですが、カンボジアではどの年齢層でも使える有効なツールだと思います。

午後の2時間を使ったワークショップには、6人のスタッフと日本に研修に行き、VRTカードを使った体験をした私のカウンターパートが2人補助についてくれました。

パワーポイントを使ってVRTカードの使い方を説明し、すぐに実践練習をしてもらいました。2人1組のペアになり、54枚のカードに書かれた職業について興味があるのかないのかを判断し、分類していきます。英語に翻訳されたカードですが、内容が十分理解できないと分類が難しいので、事前にクメール語(母国語)に直した説明文を併用しました。初めての体験で、最初は戸惑っていましたが、2人のカウンターパートの助けもあり、分類分けが終わり、自分に適した職業領域を知ることができました。改めて自分の興味から導かれる特定の職業領域を知って、スタッフたちは驚いたり、そうだなと自分に納得したり、新しい発見に喜びを感じていました。初めての試みで下が、今後続けて実践練習をすることで、ジョブセンターに来る求職者を対象としたVRTカードを使ったカウンセリングに結び付けたいと思いました。

2016年最後のブログです。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

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