2018/11/06 Tue
文化
メキシコのお盆「死者の日」。
11月1日と2日は「死者の日(Día de Muertos)」
と呼ばれるメキシコの祝日でした。
亡くなった方を偲んで、家族や友人が集まり、
祭壇をお供え物などで飾ったりする
日本で言うお盆に近い風習なのですが、
その大きな違いは、とにかく明るく楽しくド派手に祝う事です。
1ヶ月ほど前から、あの世と現世を繋ぐと言われている
マリーゴールドの花の香りが街に漂い、
お供えに使う死者の日のパンや、
骸骨の形をしたチョコレート菓子や、砂糖菓子、
また様々な骸骨の人形や
パペルピカドと呼ばれる切り絵などが、
市場やお店に売られるようになります。
それらは、本当にカラフルで、
骸骨なのに可愛く思えてしまうものばかり!
1日は子供の霊が、2日には大人の霊が蘇ると言われていて
その日はお墓も派手に飾り付けられ、
火をたいたり、歌ったり、踊ったりします。
また人々は、仮装したり、
顔に骸骨のペイントをしたりして楽しみます。
メキシコシティでも死者の日のパレードがあったり、
歴史地区では色んな骸骨の展示や、
祭壇のコンテストが行われるなど、
街全体で死者の日を楽しんでいました。
生の延長に死があり、死は恐れるものではない、
逆に死者とともに楽しく笑おうという
メキシコ先住民のその文化は、
今回初めて体験した私も、
既に来年が楽しみな大変興味深いものでした。
SHARE