JICA海外協力隊の世界日記

特派員はやじいのバヌアツ通信

水産局での活動内容

水産局内部は「調査部」「養殖部」に分かれてますが、私はここの養殖部で「淡水エビ養殖」の活動に係っております。写真1は淡水エビのオスで。和名をオニテナガエビ(オニのようにテ(胸脚)のナガいエビ)といい、その名の通り体長30cmを超える(テと併せると、70cm以上のものもみられる)世界最大のエビです。これは元々東南アジアが原産で、海産エビと違って陸上の淡水で大きく育てることができる、いわば”自然にやさしい養殖対象エビ”として、東南アジアから中南米や太平洋諸国に移入され、世界各地で養殖が行われるようになりました。

私の任務は写真2にの下に示されるように、成熟したメスの卵(海産のクルマエビ類と違いこのエビは卵が孵るまで腹脚で抱きかかえている)が孵化して始めて汽水域に放たれ、そこでゾエア幼生から稚エビ(写真3)まで生長する”種苗生産”の過程を、陸上の大型水槽で人為的にコントロールしようという試みである訳です。水産局の職員はこの種苗生産に関してある程度の技術と知識を持ってはいますが、その技術を少しでも向上させ、効率的な種苗生産ができることに貢献したいというのが私の描いている夢です。

水産局水槽内で育てた稚エビ(ポスト・ラービ)の写真3。赴任から8か月目を迎えた今、新たに様々な問題が起こりつつある日々ですが、ともかく健康第一と頑張っております。次回では、一風変わった海産食材について報告します。

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