2018/02/01 Thu
活動
チーム始動!! さわやかNo,4
2018.02.01
〜本格的に新チーム始動〜
いよいよ楽しみにしていた新チームが始動しました。
メンバーは野球の試合に必要なギリギリの人数。
“もうちょい欲しい!!”とは思いますが,十分。
それぞれいろんなキャラクターを持った楽しい選手が集まってくれました。
これからこの選手たちとの成長の過程をこのブログで綴っていけたらなと思います。
この一年,チームを持たせてもらう上で,挑戦したいこと。
それは,子どもの心の成長を支えること。
とか,かっこいいこと言いたいですが,まずは自分が思いっきり楽しむことですかね!
自分のやり方がどこまで通用するのか,色々と試してみたいなと思っています。
そんなチームの初練習。
どんな練習をしようかとメニューを考えていた時,
“これだけは外せへんなぁ〜”と思うものが2つありました。
1つ目は,“挨拶の意味”を説明すること。
前回の記事にも書きましたが,ブラジル野球には日本の文化が溢れています。
その中の一つである挨拶。
“練習前後の「お願いします」や「ありがとうございました」
また食前食後の「いただきます」と「ごちそうさまでした」”
ブラジル野球に触れる子どもたちも日本人が教え,守ってきたこの挨拶の文化を継承しているのですが,
そもそも意味は分かってるんかな〜?というのが,私の疑問でした。
そんなことを感じながら,選手に『何で練習前に“お願いします”練習後に“ありがとうございました”って言ってるか知ってる?』と聞くと,
ポカンとした顔で首を横に振る子どもたち。
そらそうよな〜。昔からの文化とはいえ説明できる人が減ってるんですもんね。
と,いうことで日本の挨拶の意味を説明している動画(ポルトガル語訳付き)を,初めての練習の最初のメニューとして見せることにしました。
自分たちが普段口にしている言葉の意味を知ることが新鮮なのか,真剣に動画に集中する子どもたち。
ほぉ〜と首を縦にふる子どもたち。なぜか嬉しそうな様子。
形ももちろん大切ですが,その形が持つ意味を落とし込む。
その日の練習終わりの,グラウンドそして私たちに対する挨拶が,スッキリした顔でいつもより大きく感じたのは気のせいやったんかな〜!!
そして,私が絶対に伝えておきたいと思っていたもう一つは“道具を大切にする心”。
それを伝えるため,この日最後の練習メニューはグローブ磨きを行いました。
グローブは野球道具の中でもとても高価な物。
需要の少ないブラジルでは,スポーツ店にグローブが置かれていることはほとんどありません。
たま〜に,大会が行われる会場で販売されていますが,値段は高く品質もいまいち。
知り合いが日本やアメリカに行く予定があると聞きつけると,野球をしているこちらの子どもと親は低価格・高品質を求め「グローブを買って来てほしい!!」とお願いするほど。
そんなブラジルの野球における道具問題。
大事にしないとあかんよな〜というのは子どもなりにも分かっている様子です。
しかし現状,分かってはいても長持ちさせる方法を知らない子どもがほとんど。
私の『グローブを磨いたことはある?』という問いかけに,みんな「一度もない」という返事をします。
たしかに,選手のグローブは革がパサパサで形もいびつ。
『よっしゃ!じゃあ今から魔法をかけたように綺麗になるから楽しみにしときやー』と言いながら,一緒に手入れをしていきます。
ボールを追いかける時よりも真剣な表情でグローブを磨く子どもたち。
磨いている最中,ただただ良い顔をしていました。
磨き終わって「先生!どう?これで良い?」と見せてくる顔も素敵。
“グローブが綺麗になる→これでもっとボールを捕りたい→もっと上手くなりたい”と,道具に愛着を持つところから,野球への姿勢・心が変わっていけば良いなと思います。
練習初日,最高のチームのスタートダッシュができました!!
※グローブはVaseline(ワセリン)で磨きました。
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