JICA海外協力隊の世界日記

あきおイズム in Guatemala

どんな活動してるの?③~食べ物テスト~

こんにちは。

いかがお過ごしでしょうか?

先日グアテマラではセマナサンタ(キリスト教のイースター祭り)という行事がありました。

イースターの期間中グアテマラではプロセシオンと呼ばれる行事が各地で行われます。

キリストやマリアの像を台車に乗せ、住民が町中を歩きます。日本の御神輿のような印象を受けます。

さて、今回は先日子どもたちを対象に行った食に関する知識テスト(食べ物クイズ)について書きたいと思います。

何度も書いていますが、

① 小学校で提供されているレファクション(おやつ)の改善

② こどもを含めた地域住民の食に関する知識の向上

の2つが私の活動目標です。

前回に引き続き「②食に関する知識の向上」についての記事になります。

上記でも軽く触れましたが先日、小学4年生~6年生、中学1年生を対象に食に関する知識テストを実施しました。

テストの結果で特に興味深かったところをお伝えしたいと思います。

~上の問題の日本語訳~

問題

「次のお皿(料理の組み合わせ)のうち、一番健康に良いものはどれですか?」

「なぜそのお皿を選びましたか?」

左:

トルティーヤ(炭水化物)

じゃがいも(炭水化物)

麺(炭水化物)

中央:

トルティーヤ(炭水化物)

鶏肉(たんぱく質)

サラダ(ビタミン)

右:

トルティーヤ(炭水化物)

※グアテマラでは主食がトルティーヤなので日本だとご飯に置き換えてもらえればと思います。

もうお分かりだと思いますが、この問題の正解は主食、お肉、野菜の入った中央のお皿です。

日本の同年代の子どもたちにこの問題を解いてもらうと8割以上が正解する問題です。

任地の子どもたちの回答がこちら

左:47%  中央:45%  右:8%

過半数の子どもが炭水化物のみのお皿を選択しました。

この結果は個人的にとても興味深かったです。

左のお皿を選んだ子供の「なぜそのお皿を選びましたか?」の欄には抜粋にはなりますが以下のような回答が。

・お母さんがいつもこのような組み合わせの料理を作ってくれるから。

・トルティーヤは体にいいから。

・麺にはビタミンが入っているから。

・じゃがいもにはビタミンが入っているから。

特に「お母さんがいつも作ってくれる料理なので健康だ」このように解釈している子どもが多く、納得する半面保護者に対する食育の重要性を再認識しました。

続いてはこちらの問題です。

この問題は左の欄に食べ物、右の欄に体内での働きが書いてあり正しい組み合わせを線で結ぶという問題です。

~上の問題の日本語訳~

左欄(上から順番に):

トルティーヤ、米、パン(炭水化物)

肉、牛乳、卵(たんぱく質)

野菜、果物(ビタミン)

右欄(上から順番に):

病気や肥満を予防する。

成長を助ける。骨、筋肉、血をつくる。

活動のエネルギーになる。

全て正しい組み合わせを選んだ子供はわずか23%でした。

ビタミンたんぱく質等の言葉は知っていてもそれらが体内でどのように働くのかを理解していない子どもが多い印象です。

これから帰国にかけて食育の講話を積極的に行いたいと考えています。

今回のテストの結果を参考にしながら講話の内容を考えていきたいと思います

それでは

Adios!

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