2017/09/19 Tue
文化
Ｆｌｏｒ Ｉｐê イッペーの花
ブラジルの春を告げる花、国花のイッペーが満開を迎え、ブラジルカラーの黄色が青空に映えて今とてもきれいです。 イッペーの木は背が高く緑豊かな樹木です。しかし開花の時には葉を失うため、春のこの時期には緑の葉が全くありません。その結果 木には満開の花が咲きほこり、枝はすっかり隠れてしまい、花は大きく色鮮やかで美しさが際立ちます。
イッペーの木には、花の色が黄色、紫、白の3種に大別され、黄色いイッペーは、イッペー・アマレーロ（アマレーロは黄色という意味）と呼ばれ、ブラジルの国花となっています。またブラジルサッカー代表の公式ユニフォームの色としても知られています。 日本人にとっての桜のような存在の花が、ブラジルではイッペー・アマレーロのようです。
皇后陛下歌会始めの御歌（平成十年）
「移民きみら辿（たど）りきたりし遠き道にイッペーの花はいくたび咲きし」
ブラジルに日本人が移民してから幾度も道々に鮮やかに花を咲かせ長い年月が過ぎたことでしょう。
遠くブラジルに移民した人々の苦労に思いを馳せられた御歌です。
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