JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

クルシェヒルの誇る詩人アシュク・パシャとその霊廟

アシュク・パシャ(本名アリ)はクルシェヒルに居を定め、ペルシャ語とアラビア語の時代に当時のトルコ語を用いて多くの詩を書いたイスラム神秘主義の詩人で、12000の対句からなる彼の代表作品”Garipname”はトルコ文学、哲学史上の重要な作品のひとつとなっています。彼は1333年にこの地で亡くなり、アンカラ-カイセリ街道沿いの小高い丘にある墓園の一画の美しい霊廟に眠っています。

クルシェヒル市内観光の見所の一つとなっている霊廟は二つの部分から成り、廟の北側入口部分の上部アーチ型の壁龕は10枚の牡蠣殻様が掘り込こまれた大変ユニークなデザインです。南側の正方形部分の建物内部に彼の棺が安置されています。正方形部分上部のドームはキルギス地方のテントに似ているので霊廟の建築者はHorasan地方出身のトルコ人ではないか言われています。

彼は時代を超えて多くの人々に慕われています。今年オープンした児童公園の正面入口には子供達と親しむ彼の彫像が設置されており、彼の人柄が偲ばれます。

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