2016/04/30 Sat
活動
精米所の課題
ウガンダに来て約10か月が経過しました。
2度目の雨季も、今のところ降雨量が多く、良く稲が育っています。
稲と共に雑草も良く育つため、現在、農家さんたちは除草作業に大忙しです。
私は播種の時期を終え、少し落ち着いたので、昨年から取り組んでいる「精米所」の問題に再び取り組み始めました。
チボガ県の一番の課題は「精米所」です。
私の住んでいる町の周辺には精米所がなく、 農家は収穫した米は遠い精米所まで運ぶか、精米前の安い価格で売らなくてはいけません。
精米後は2000~2500シリング(約80円~100円)で売れるお米も、精米前だとその半額ほどでしか売れません。
しかし、精米所は40キロほど離れた副郡か隣の県にしかなく、そこまで運ぶのに更に輸送費がかかります。
チボガ県では、精米所の問題で農家が稲作栽培を断念してしまうことも少なくありません。
私の活動地域のルワマタ副群には、壊れて稼働していない精米所があり、昨季からこの精米所を稼働させるために活動してきました。
この精米機は2006年にWorld Visionからルワマタ副群にある地域団体Lwamata Development Association(LDA)に贈与されたもので、数年前にWorld Visionが撤退した後、故障、放置されるようになりました。
昨季、他県の農業団体からエンジニアを呼び、修理を試みましたが、結局稼働までは至りませんでした。
その後、収穫、播種の時期を迎え、精米所の問題に取り組む時間がなかったですが、先日やっとLDAのメンバーと久しぶりのミーティングを開くことができました。
修理費や、修理後の管理方法などなど課題は山積みですが、この精米所が稼働することができれば、巡回指導している農家が喜ぶだけでなく、LDAも精米コストから収益を上げることができるはずです。
稲作の普及だけでなく、精米所の課題を解決することも、残りの期間の活動の目標としてこれからも頑張っていきたいと思います。
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