2016/10/11 Tue
文化
犠牲祭(その2)
お祈りされ神様の元へ犠牲になった動物は、人間の食料に変わります。
親類、犠牲祭の動物を用意できない人へ分け与えた後の肉は
女性たちの手で、手早く調理されていきます。
私がお邪魔したお宅で、牛の肉が届いたのは夜7時過ぎ
アンネやお嫁さんたちは、その肉の一部を早速夕食に。
私も美味しくいただきました。
肉は部位によって加工の方法が違います。
すぐに食するもの、大鍋で調理して、それぞれ保存食にするものなど。
私は、アンネから保存食の加工肉を、ひと瓶いただきました。
骨のまわりについていた肉を、スプーンで丁寧にはがしたフレーク。
とてもおいしくて、少しずつ食しました。
冷蔵庫では一か月以上もちました。
犠牲祭期間中(4日間)のアンネはとても忙しく、夜遅くまで調理して
睡眠時間は3時間程。
そして昼間は、次々に来客の訪問が有ります。
来客には、いつもニコニコ(*^-^*)
お茶、お菓子、食事!完ぺきな接待で、こなしていきます。
オメカシをした子どもたちも、次々来るので
彼らにはお小遣い(お年玉?)を渡します。
日本のお正月の風景、そのままです。
今のように電化製品が普及していない時は
加工保存食しか方法がなかったのですが
今は強い味方が! そうです(^^♪ 冷蔵庫・冷凍庫
犠牲祭の肉を一年分保存しているお宅も多いと聞きます。
ですので、犠牲祭前後は冷蔵庫・冷凍庫の値引きセールが有ります。
この写真は大きな街頭広告ですが
TVCM、スーパーマーケットのチラシ、インターネット広告、宣伝の嵐!
保存食用にお肉を加工できない場合は、これらのお世話になります。
トルコでの犠牲祭。動物が犠牲になる所から始まり、
犠牲祭期間中の生活を見ることが出来ました。
とても貴重な体験でした。
ご実家に4日間も招いてくれた同僚に感謝です (^^♪
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