JICA海外協力隊の世界日記

サーイドゲッタン(幸せたくさん)を目指して

ごめんね。ありがとう。

エジプト人のいいところは、

きっと優しいところだと

そう思う。

ある日。

このクラスの授業はうまくいかなかった。

子どもが話を聞けない。

聞かせるすべが今ない。

先生も諦めている。

心の持ち方は、

ちょっと上手になってきた。

「マーレーシ」

(ま、いろいろあるけど・・・ま、いっか)

だ。

そして

「ボックラ」

(また明日、がんばろうぜ!)

だ。

でもその日。

教室の外で何だか離れられなくなった。

何故か動けない。

先生が声をかけてくれる。

「サイード、どうしたんだ」

と。

答えようとするが、答えが出てこない。

「マーレーシ」

(気にするな)

久しぶりに、溢れてくるものが止まらなかった。

そんなときに、

ふと教室から心配そうに1人の子がやってきて、

渡したのがこの絵。

これギターか。

これは俺のことか。

こんなかおしてたんだな。

ごめんね。

ありがとう。

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