JICA海外協力隊の世界日記

ベナン人、はじめました。

太陽がマラリアの原因!?

配属されてすぐの頃、学校巡回をしていてどこの校長も口を揃えて訴えてきたのが『マラリアで学校に来れない子どもが多い』ということでした。


実際に、アジョウン市内の病院で少し情報を仕入れたところ、その病院に来たマラリア患者だけでこの半年で679名。

ベナンには大きな病院は全然ないけど保健センターはここアジョウンだけでもいくつかあります。

だから、アジョウン住民全員がその病院にかかるわけじゃありません。

さらに聞くところによると、なんでもかんでも病気=マラリアって診断する病院もあります。(実際熱がでるとすぐマラリア!って言うベナン人は多い。マラリアだと考えて用心するに越したことはないですが)
そして、お金なくて病院行けない人もいるから、実際のマラリア患者数は正直不明です。


でもやっぱり気になる存在の“マラリア″。

なので学校のないバカンス期間は、家庭訪問をして、マラリア啓発活動を行うことにしました。


去年の夏頃から始めたのですが、まずは、
・マラリアの原因を知っているか
・蚊帳で寝ているか
などの、調査から始まりました。


数十軒ほどの家庭訪問をさせていただき分かったことが

・マラリアの原因知らない人がとても多い
(太陽に当たりすぎたせいだと本気で思ってる人多々)

・蚊帳がきちんと設置してある家は比較的多い印象だけど、暑いって理由で使用してなかったり、破けていたり、蚊帳の薬がちゃんと効いてなくて穴を通り抜けて蚊が入ってきちゃうこともある

などなど。

最近は、まず出来ることからしようと思って、マラリアの原因や、蚊の好きなものなどを伝えられる紙芝居をしながら啓発活動を行っています。

それにしても、マラリアの原因が太陽だと思っている人が本当に多い!!
今までアンケート調査や啓発活動を行っている中で出会った半分以上のベナン人がそう思っています。

マラリアになるからという理由はなくても、“蚊″に刺されたらやっぱり痒いし寝苦しい。

だから蚊帳を使ってる人は多いけど、痒いだけじゃなく、マラリアになる危険性もあるんだってことを理解して、蚊に対する危機感を今より少しでも持ってくれたらなと思います。


普段、家がたくさん集まっている集落?村?のようなところに出かけていき、一度目の啓発活動は私が。
二回目以降は、一回目の紙芝居を聞いてくれた子の中から6年生くらいの大きい子を選んで、その子と一緒に他の家を訪ねて、紙芝居もその子に行ってもらう、という方法をとっています。

先日行ったときは、ちょうど隣の学校でバカンス特別授業をやっていました。
生徒の中に、すでに紙芝居を見てくれた子もいたので、彼にクラスでやってもらいました。

校長先生も見てくれて、色々と紙芝居のダメ出しをいただいたので…笑

改善して、少しでもマラリアに関する知識をつけてもらえれば嬉しいです!!

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